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ホームルーム (xi)
「それ、どういうゲームなんですか」
まじめでおっとりとした陣羽真帆が尋ねた。よくぞ聞いてくれたとばかりに枡田は会心の笑みで答える。「モンスターと戦うんだ」
全員の視線がそろって教壇に向く。そのほとんどが、なにか不思議なものを見たような色あいを帯びていた。
担任から飛び出した、不釣りあいでななめ上の言葉。彼の背後に記された「プリムズゲーム」の文字に彩りが、消えかけた好奇心の炎に勢いが、戻る。意をえた枡田は、一気呵成に続ける。
「おおまかな流れはこうだ。『プリムズゲーム』には多数のモンスターが登場する。君たちのなかからランダムで選ばれた人が戦う。モンスターを倒せればよし。やられた人はそこで脱落。モンスターは倒せても倒せなくてもゲームは次に進む。最後まで残った人の勝ち」
「モンスターってどういうやつですか?」「戦うってどうやるんすか?」「剣とか魔法とか?」「俺は銃がいい。M4カービンやSIG550でダンダンダンって」「出た、FPSオタク」「戦うつっても、言葉のうえでの話で、要はなんか問題解かされるんじゃね?」「あー、そういうやつ?」「言っても授業だしねー」
口々の質問や考えでクラスはざわつく。
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