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❗3.無人島 4 〜 散歩 2 〜
セロフィート
「──マオ、見てください。
向こうの空は暗いです。
日が暮れて夜になってます」
セロフィートが指を差した方向を見ると、確かに空が暗くなっていた。
マオ
「本当だな。
此処は未だ日が暮れてないのに……。
不思議だなぁ…」
セロフィート
「マオ、森の中に入って糸に使えそうな蔓を探しましょう」
マオ
「今から?!
森に入ってる間に日が暮れたらどうするんだよ!」
セロフィート
「暗くなっても明かりが灯っている場所を目指して歩けば良いです」
マオ
「其はそうだけど…」
セロフィート
「まさか、森の中へ入るのが怖いです?」
マオ
「はぁ?!
怖くないし!!
森の中なんて、楽勝だし!!」
セロフィート
「ふふふ。
其でこそワタシのマオです♪」
マオ
「どんな蔓が良いんだよ?」
セロフィート
「見てみなければ何とも。
──さ、入りましょう」
マオ
「う、うん…」
マオはセロフィートと共に≪ 無人島 ≫の中央に生い茂る森の中へ入って行った。




