❗3.海賊船 3 〜 大人の歓迎会 〜
「 20歳未満 」の読者さんは、読まずに飛ばしてください。
──*──*──*── 甲板
《 船長室 》を出たマオは、甲板へ出るドアを乱暴に開け放った。
甲板へ出たマオの視界に入ったのは、即興的なパーリーを楽しんでいる〈 獣人 〉〈 獣族 〉の姿だった。
《 海賊船 》の上なのだから〈 海賊 〉である〈 獣人 〉〈 獣族 〉が、パーリーをするのは一向に構わないのだが、マオには理解が出来なかった。
何が理解が出来ないのかと言うと、どの〈 獣人 〉も〈 獣族 〉も下半身を丸出しにして騒いでいたからだ。
立派で逞しいモノをブランブランと揺らしがから、楽しそうに騒いでいるのだから、マオは何時もの事ながら顔を真っ赤にさせながら「 きぃぃぃやあぁぁぁぁあああああああッッッ〜〜〜〜〜〜!!!! 」と叫びなら甲板を去る──様な事はしなかった。
ジェリエンツの無事を確かめる為に甲板に来たからだ。
ジェリエンツの為にマオは、今直ぐ此の場から逃げ出したい気持ちをグッと堪え、懸命に声を押し殺していた。
マオは必死にジェリエンツの姿を探した。
漸くジェリエンツの姿を見付ける事が出来たマオは、ジェリエンツの傍へ行こうとしたが、無意識に足が動かなくなった。
ジェリエンツは何故か全裸に剥かれており、身体中に赤い痕が付けられていた。
マオは判りたくはなかったが、赤い痕が “ キスマーク ” だと判ってしまった。
ジェリエンツの後ろには〈 船長 〉には見えなかった〈 獣族 〉が立っており、激しく腰を前後に振っている最中だった。
ジェリエンツの下半身は〈 獣族 〉の両手で動かない様に固定されており、ジェリエンツの下腹部には〈 獣族 〉が腰を打ち付けてハッスルしている真っ只中だ。
甲板の上には濃厚な液体が大量に飛び散っており、はっきり言ってバッチい。
マオはジェリエンツに近寄る事も声を掛ける事も出来ぬまま、甲板をから離れると、出来るだけ静かにドアを閉めた。
「 きぃい゛やぁぁぁぁあ゛ああああああッッッ〜〜〜〜〜!!!! 」と言うけたたましい悲鳴を上げながら、マオはセロフィートが居るであろう《 船長室 》へ全力疾走したのだった。




