表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
67/150

❗3.応接室 3 〜 謝罪に命を懸けてみた 〜


セロフィート

「──さぁ、アンドレムさん,イシュハルトさん、うえすわり、マオとワタシにさいじょうきゅうせてください♪」


 セロフィートはじょうだんではなくほんだった。


 でセロフィートのぼうそうめられるのは、もうマオしかなかった。


 まえせいをしている2だんせいは、かたまっているのかピクリ…ともうごかない。


 マオにはどちらがアンドレムでイシュハルトなのか分からないが、セロフィートとはなしをしていただんせいは、ぜんしんあぶらあせきながら、きざみにからだふるわせている。


 マオからてもなにもかもがげんかいようえてかたい。


 のままぜつしてしまうのではないかとすらおもう。


 まったひとことはつげんしていないだんせいじゅうまされたようつらそうなひょうじょうをしている。


 此方こちらっていたらぜつしてしまいそうだ。


 とうのセロフィートはとうと「 どうしました? はやせてください 」となんわるびれもなくっている。


 ぜったいたせてはいけないあいたせてしまったかれわるいのはあきらかなのだが、セロフィートのしていることぎていた。


 たされたことたいしてほんとうはらてているならば、セロフィートはわざ(わざ)こんなまわりくどいことはしないだろう。


 せいをしている2ようはんのうおもしろがり、これからのげんどうたのしみにしているのかもれない──とマオはおもった。


マオ

「…………な、なぁ…セロさん…。

 もう、へんにしてあげないか?

 2ともさ、かおいろわるくて、かなりヤバそうだしさ…」


セロフィート

「マオ…。

 『 しゃざい 』のたくないです?」


マオ

たくないよ!

 たいわけないだろ!!

 そんな〈 (イフマンダー)ほう(マジック) 〉であつ(あつ)ねっしたけんざんうえするいた(いた)しい姿すがたなんて!!

 はりたいむだろ!

 だってたくさんるだろうし!」


セロフィート

こうおんはりですし、ません」


マオ

ウソけぇっ!!

 ──っていうか、なんばなにしか使つかわないけんざんなんてしてるんだよ!

 しかもデカいし!」


セロフィート

ひとせいをするにはこれぐらいのおおきさがひつようでしょう?」


 マオのまえには大人おとなが1ゆうほどおおきさもあるちょうほうけいけんざんが2つあった。


 1つけんざんこうおんあつ(あつ)せられており、をするとりょうてのひらたいひたいするどとがったほそはりふか(ぶか)さり、いたさとあつさにもんもんぜつをすることになるだろう。


 火傷やけどきずぜんなんげつになるだろうか……。


 2つけんざんには〈 (イフマンダー)ほう(マジック) 〉ではなく、〈 みず(ウンディレーネ)ほう(マジック) 〉と〈 かみなり(ヴォルンジ)ほう(マジック) 〉が使つかわれていた。


 けんざんせんたんからはみずており、くぼみにまっているみずにはでんながれている。


 せいをするとみずとおってたいないからでんかんでんするみになっているようだ。


 ちゅうかんでんしてしまわないかはげしくしんぱいになるけんざんだ。


マオ

「──セロは、やりぎなんだよっ!!

 させるなら、つうけんざんでもいいじゃないか!

 なんで〈 (イフマンダー)ほう(マジック) 〉〈 みず(ウンディレーネ)ほう(マジック) 〉〈 かみなり(ヴォルンジ)ほう(マジック) 〉を使つかひつようがあるんだよっ!!

 これじゃあ、ごうもんだよ!!」


セロフィート

「マオ…。

 おこらないでください。

 てつ(アイアン)おと(メイデン)をヒントにしてつくったしんさくなのに…」


マオ

ごうもんつくるなっ!!

 …………あ、いや……つくるのはべつにいいんだけど…。

 にんげん使つかったり、ためしたらだ!!」


セロフィート

にんげんにしかません。

 にんげんためすしかないでしょう。

 だいじょうです。

 なないてい調ちょうせいしますし。

 ──いえ、調ちょうせいみです♪」


マオ

ったらなのっ!!

 だいたいなぁ、どうせ使つかうなら、もっとあくとうにすればいいだろが!」


セロフィート

おもしろそうなのに…」


マオ

「そんなかおしたってなんだからな!」


セロフィート

「アンドレムさん,イシュハルトさんのわりに、マオが使つかってくれます?」


マオ

なんでだよ!!

 オレはたされたほうだぞ!

 いやまってるだろ!!」


セロフィート

「マオのわがままさん」


マオ

「セロのからず!!」


セロフィート

「………………まぁ、いです。

 マオのわいい『 おねだり 』にめんじて『 しゃざい 』はかんべんしてあげましょう。

 こんかいだけです。

 つぎはないです」


マオ

「………………がとな…」


セロフィート

こんたのしいよるになりそうですね、マ〜〜〜オ♪」


マオ

「………………そ、そだな……(////)

 ( くっそ〜〜〜う、セロめぇ!!

   これねらいじゃないよなぁ〜〜 )」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ