❗2.クルセイル亭 〜 チェックイン 〜
──*──*──*── 宿屋・クルセイル亭
マオ
「わぁっ〜!
外も立派だけど、中も立派だな〜〜」
クルセイル
「ほら、チェックインは此方な」
セロフィート
「マオ──」
マオ
「チェックインはセロに任せるよ。
──あっ、絵が飾られてる!」
チェックインをセロフィートに丸投げしたマオは、壁に飾られている絵の前に走った。
クルセイル
「何だ、彼奴は?
絵が珍しいのか?」
セロフィート
「クルスさん、チェックイン済みました」
クルセイル
「お、おう…。
アンタ…字、綺麗だな…(////)」
セロフィート
「有り難う御座います」
クルセイル
「滞在中は遠慮なく宿泊してくれていいからな。
≪ 港町 ≫を立つ時にチェックアウトしてくれたらいいよ。
《 宿泊室 》の鍵は此な。
食事の時間は、朝食が6時30分 〜 8時30分,昼食が11時30分 〜 13時30分,夕食が17時30分 〜 19時30分──って決まってるからな。
時間外で食べるなら、外食してくれよ。
入浴時間は20時 〜 22時迄と決まってるから時間内に済ませてくれ」
セロフィート
「分かりました」
クルセイル
「アンタ達が泊まる《 宿泊室 》は3階だからな。
《 食堂 》《 浴場 》《 洗濯室 》《 干し部屋 》《 遊戯室 》は1階にある。
《 洗濯室 》の利用時間は、7時 〜 21時迄だからな。
《 洗面所 》と《 便所 》は1階 〜 4階にあるから、なるべく宿泊してる階の《 洗面所 》と《 便所 》を利用してくれ。
分からない事があれば、《 受付カウンター 》に居る〈 従業員 〉に聞いてくれ。
オレは常に《 受付カウンター 》の奥で仕事してるよ。
ウチ《クルセイル亭》の門限は23時だからな。
其迄には戻って来てくれよ。
20時以降に外出する時は《 受付カウンター 》に一言声を掛けてくれ。
戻って来た時も忘れずに声掛けはしてくれよ」
セロフィート
「分かりました。
有り難う御座います」
クルセイルに御礼を言ったセロフィートは、壁に飾られている絵を見ているマオの傍へ行き、声を掛けた。
セロフィート
「マオ、チェックインが終わりました。
《 宿泊室 》へ行きましょう。
3階にあるそうです」
マオ
「うん。
なぁ、セロ…。
今日、此の後にクラウノさんに会いに行くのか?」
セロフィート
「マオは行きたいです?」
マオ
「う〜ん…。
明日はさ《 冒険者ギルド 》に行くだろ?
昼時にさ、《 ハリンポルト 》に行くのはどうかな?
夕食は此処の《 食堂 》で食べたいしさ!」
セロフィート
「マオに合わせます。
好きになさい」
マオ
「〜〜〜セロ!
有り難な(////)」
セロフィート
「夕食は17時30分から始まるそうです。
其迄はゆっくりします?」
マオ
「うん…。
もう直ぐ16時になるんだな〜〜。
あっ、そうだ!
丁度、時間もあるしさ、セロが読んでた本の内容、教えてくれよな。
良いだろ?」
セロフィート
「マオが聞きたいなら幾らでも聞かせましょう」
マオ
「──なら、早く《 宿泊室 》に行こう!」
セロフィート
「はいはい」
マオに左手を引っ張られたセロフィートは、マオの歩く速度に合わせて階段を上がり、3階にある《 宿泊室 》へ向かうのだった。




