エイラクトミスタ
「 セロフィート…さんが……伝説の超越師……こんな出会いがあるんですね… 」
エイラクトミスタは両手で口を覆い隠しながら、両目から涙を流した。
嬉し涙である。
マオ
「 エイミスさん?!
急にどうしたの?? 」
エイラクトミスタ
「 あっ……御免なさいね…。
嬉しくて……(////)」
マオ
「 嬉しい??
何でトランセ越えつンドのマギタ魔法使いに会あえたのが嬉うれしいの? 」
エイラクトミスタ
「 何なんでって…マオ君くん…。
だって──、10億おく人にんに1人りの超ちょうトラン越えつセンド師しハルなのよ!
とても凄すごい事ことなのよ!! 」
マオ
「 …………セロが凄すごいのはオレも認みとめるけど…… 」
セロフィート
「 魅み了りょうチャーム魔ま法ほうマジックを探たん知ち出で来きる様ようにした魔ま鉱こう石せきを使つかいます 」
エイラクトミスタ
「 魔ま鉱こう石せきを……。
でも──、魔ま鉱こう石せきって魔ま導どう具ぐ,魔ま法ほう具ぐを作つくる為ために使つかう原げん石せきですよ。
そんな稀き少しょうで高こう価かな魔ま鉱こう石せきを入にゅう手しゅするなんて出で来きません! 」
マオ
「 そう言いえば……発はっ掘くつされる魔ま鉱こう石せきが減げん少しょうしてるんだよな?
漬つけ物もの石いしくらいの大おおきさの魔ま鉱こう石せきが1つ8.000.000Qクインするとかしないとか?? 」
セロフィート
「 ふふふ、居いましたね。
魔ま鉱こう石せきだと知しらずに漬つけ物もの石いしに使つかっていた人ひとが… 」
エイラクトミスタ
「 今いまは昔むかしと違ちがって魔ま導どう具ぐ,魔ま法ほう具ぐの核かくとして使つかわれている魔ま鉱こう石せきは本ほん当とうに小ちいさくて、1粒つぶの麦むぎくらいの大おおきさなんです。
其それでも1石せきの値ね段だんは最さい低ていでも40.000Qクインはするわ…。
とてもじゃないけど…… 」
マオ
「 セロ、どうするんだよ。
魔ま鉱こう石せきを使つかうにしたって… 」
セロフィート
「 マオ、ワタシを誰だれだと思おもってます?
エイミスさん、ワタシは魔ま鉱こう石せきを精せい製せいさせる事ことが出で来きます 」
エイラクトミスタ
「 …………は…い??
魔ま鉱こう石せきを精せい製せいする……ですか??
…………嫌いやだわ、セロフィートさん……そんな事こと、出で来きる訳わけが──。
だって…レ錬れんギ金きんン術じゅつシ師しにも出で来き得えない事ことですよ? 」
セロフィート
「 超ちょうトラン越えつセンド師しハルとはマ魔まギ法ほうタ師し,マ魔まギ術じゅつル師し,レ錬れんギ金きんン術じゅつシ師し,ジ呪じゅュ術じゅつロ師しを極きわめた者ものを指さす最さい高こう位いの称しょう号ごうの筈はずです。
違ちがいます? 」
エイラクトミスタ
「 其それは…違ちがいませんけど…… 」
セロフィート
「 ワタシはトラ超ちょうンセ越えつンドのマギタ魔法使いであると同どう時じに超ちょうトラン越えつセンド師しハルでもあります。
此この場ばで魔ま鉱こう石せきを精せい製せいさせる事ことは造ぞう作さもない事ことです 」
マオ
「 ──セロ?!
えっ、此こ処こで作つくっちゃうの?!
何なんで…?? 」
セロフィート
「 マオ──、ワタシは君きみに魅み了りょうチャーム魔ま法ほうマジックを掛かけた相あい手てを許ゆるしません。
ワタシの大たい切せつな君きみマオを危き険けんな目めに遭あわせたのです。
マオを捲まき込こんだ以い上じょう、相そう応おうの報むくいを受うけてもらいます 」
マオ
「 …………オレの為ために…(////)
エイミスさん達警察官の捜そう査さに協きょう力りょくするのか?
──セロ、有あり難がとう(////)
オレ、嬉うれしいよ。
{ セロが直ちょく接せつ手てを下くださないで穏便に済ませ警察官に任せようとしてくれるのが!! }」
セロフィート
「{ 今こん回かいの被ひ害がい者しゃがマオだけではないからです。
マオだけならば、ワタシが直じき々じきに見み付つけ出だして、飽あきる迄まで遊あそび倒たおしてから始し末まつします }」
マオ
「{ ……セロぉ…怖こわい事ことを慈じ悲ひ深ぶかい笑え顔がおを浮うかべて言いわないでくれよ… }」
セロフィート
「 どうでしょう、エイミスさん。
直ちょく接せつ的てきには無ム理リでも、間かん接せつ的てきに捜そう査さの協きょう力りょくをさせていただけませんか 」
エイラクトミスタ
「 セロフィートさん……。
有あり難がとう御ご座ざいます。
セロフィートさんの気き持もち、嬉うれしいです!
1日にちでも早はやく真しん犯はん人にんを逮たい捕ほする為ためにも協きょう力りょく、お願ねがいします!! 」
セロフィート
「 必かならず真しん犯はん人にんを捕つかまえてください 」
エイラクトミスタ
「 はい!
必かならず逮たい捕ほしてみせます! 」
マオ
「( …………2人りだけで勝かっ手てに話はなしを進すすめちゃって良いいのかよ?? )
──セロ、どうやって此こ処こで魔ま鉱こう石せきを精せい製せいする気きだよ?
{ まさか、エイミスさんの目めの前まえで古こ代だいエンシェント魔ま法ほうマジックを使つかうのか? }」
セロフィート
「 魔ま鉱こう石せきを精せい製せいする為ために必ひつ要ような物ものは魔ま法ほうマジカル陣じんサークルと手て頃ごろな石いしころです 」
エイラクトミスタ
「 …………はい??
石いしころ…ですか? 」
セロフィート
「 そうです。
其そ処こ等ら辺へんの道みち端ばたに転ころがっている唯ただの石いしころです 」
エイラクトミスタ
「 えぇっ?! 」
セロフィート
「 魔ま法ほうマジカル陣じんサークルには此これを使つかいます 」
そう言いったセロフィートは、ポーチの中なかから丁てい寧ねいに折おり畳たたまれた白しろい布ぬのを取とり出だした。
セロフィートは手てに持もった白しろい布ぬのを広ひろげるとテーブルの上うえに広ひろげる。
白しろい布ぬのには、黒くろ色いろブラックの糸いとで魔ま法ほうマジカル陣じんサークルが丁てい寧ねいに美うつしく刺し繍しゅうされていた。