✔ 2.何処か 〜 目覚め 1 〜
「 二日目 」の始まりです。
──*──*──*── 二日目
──*──*──*── 何処か
意識を失っていたマオは自分の頭の下が、フカフカしている事に気付いた。
ゆっくりを目を開けると見慣れない天井が視界に入った。
自分は今、何処に居るのだろうか?
自分はどうして眠っていたのだろうか??
マオ
「( ……………………あれ??
え〜……と…何だったけ??
…………此処…何処だ…?? )」
マオは何が何だかサッパリ分からぬまま天井を見詰め続ける。
?
「 起きました?
御早う、マオ 」
天井を見詰めていたマオの耳に入って来たのは、マオが大好きで堪らないセロフィートの声だ。
マオ
「 ……セロ??
………………えっ?
セロフィート?! 」
セロフィート
「 はい♪
マオだけのセロフィートです 」
マオ
「 ………………セロ…(////)
──あっ、もう朝なの?? 」
セロフィート
「 未だ4時過ぎです 」
マオ
「 …………へ?
4時過ぎ??
……………………お帰り…?? 」
セロフィート
「 そうでしたね。
ただいま、マオ 」
マオ
「 …………オレ、どうしたの??
此処って……何処?? 」
セロフィート
「 此処は交番の中です 」
マオ
「 …………交番??
交番って……何で?? 」
セロフィート
「 マオとワタシは事件の被害者で、目撃者です。
今は警察官に保護されてます 」
マオ
「 保護??
…………何があったの??
事件って何?? 」
セロフィート
「 覚えてません?
困りましたね。
事情聴取があるんですけど… 」
マオ
「 事情聴取??
何だよ…事情聴取って!? 」
セロフィート
「 マオ、落ち着いてください。
今回起きた事件を解決させる為に、マオとワタシを担当する捜査員さんが犯行の状況や犯人の様子等について詳しく事情を聴取されます。
外出していたワタシと違い、マオは直に怖い思いをしたのです。
思い出したくない事、言いたくない事もあるでしょう。
けれど、犯行の立証や犯人の特定に欠く事の出来ない重要なものです。
辛いでしょうけど、協力しましょう 」
マオ
「 ………………セロ…とオレが被害者で目撃者……って言うけど、事件って何の事件なのさ?
オレ……分かんないんだけど…… 」
セロフィート
「 …………記憶が混乱してるのかも知れませんね。
もう少し寝ます? 」
マオ
「 ………………寝るって……、オレ…ベッドで寝てるの? 」
セロフィート
「 椅子の上です。
マオの頭はワタシの膝の上にあります 」
マオ
「 ──えっ?!
セロの膝枕??
えっ…(////)」
セロフィート
「 ふふふ。
可愛い♪
安心して眠ってください 」
マオ
「 ………………セロ…… 」
セロフィート
「 どうしました? 」
マオ
「 此が──今の状態が “ 夢 ” って事はないのかな?
目が覚めたら、セロは居なくて……オレは1人きりになってて…… 」
セロフィート
「 マオ…。
安心しなさい。
ワタシはマオから離れません。
マオが起きる迄、ワタシは動きません。
マオを置いて何処かに行ったりもしませんし、マオを1人にしません 」
マオ
「 …………本当に??
信じて良いの?? 」
セロフィート
「 マオとワタシが≪ 港街 ≫へ行く為には、先ず≪ 港町 ≫へ着かなければいけません。
其の為には≪ 港町 ≫と≪ 港町 ≫の間に起きている問題を解決させる必要があります。
今日は冒険者ギルドへ行く事は出来ないかも知れません。
明日、一緒に冒険者ギルドへ行きましょう 」
マオ
「 ………………うん…… 」
セロフィート
「 未だ不安です? 」
マオ
「 ……………… 」
セロフィート
「 お姫様抱っこしましょう 」
マオ
「 へ?? 」
セロフィート
「 膝枕で寝るのが不安なら、お姫様抱っこなら安心でしょう? 」
マオ
「 お…おおおおお姫様抱っこって…(////)
オレ、男なんですけど!?(////)」
セロフィート
「 膝枕で良いです? 」
マオ
「 〜〜〜〜〜〜〜〜(////)」
セロフィート
「 普通の抱っこにします? 」
マオ
「 …………抱っこは良いよ…(////)
恥ずかしいし…(////)
警察官に見られるなんて耐えられないよ…。
オレの心が!!(////)」
セロフィート
「 そんな柔い心してました? 」
マオ
「 してるんですけど!!
今の此の状態も恥ずかしいんですけど!!(////)」
セロフィート
「 ワタシの膝枕は嫌です? 」
マオ
「 ……っ…嫌じゃないです!
嬉しいですっ!(////)
だけど…場所が…(////)
人の目が…(////)
気になって仕方無いんだよっ!!(////)」
セロフィート
「 ふふふ…。
マオの恥ずかしがり屋さん♪ 」
マオ
「 うぅぅ〜〜〜〜(////)
( ……此は夢じゃないかも知れないな…。
一眠りしても大丈夫そうかな…?? )
──セロ…… 」
セロフィート
「 はい?
どうしました? 」
マオ
「 …………手…握ってほしいんだ…。
少しでも良いから…セロを感じてたい 」
セロフィート
「 其でマオが安心するなら幾らでも握りましょう 」
「 マオside 」を書いてしまったので「 セロフィートside 」の投稿は当分しないと思います。
出来たら投稿をしたいですが、期待はしないでください。




