✔ 6.鉱山 8 〜 鉱石採掘体験 8 〜
──*──*──*── 鉱山・奥
エイクルさんが内緒で教えてくれたんだけど、鉱山には穴場が幾つかあるらしい。
エイクルさんは他のアドバイザーのお兄さん達に内緒で、セフィーナとマーリンを穴場へ案内してくれた。
女性の体験者には絶対に案内しない秘密の穴場らしい。
“ 子供の体験者しか案内しない ” って決めてるらしいんだ。
エイクルさん曰く、穴場だからと言って必ず鉱石が出る訳じゃないみたいだ。
鉱石が出る確率が他の場所よりも少し高いってだけらしい。
もしかしたら、2 〜 3個ぐらいは鉱石が出るかも知れない!
セフィーナとマーリンは左右に分かれて、採掘所で貸してもらってる採掘専用のスコップ( 子供用 )を使って土を掘っていた。
花壇の手入れをする訳じゃないのにスコップって……。
こんなのでチマチマと掘ってて、鉱石が採れるのかよ〜〜。
本来はツルハシを使って鉱石を採掘するんだけど、ツルハシは重いし、体力や腕力のない子供や女性の体験者に使わせるのは危ないから、体験者にはスコップを使わせているらしい。
抑、採掘所には大人用のツルハシしか置いてないんだってさ。
セフィーナとマーリンは純粋に鉱石採掘を楽しんでいた。
掘っても掘っても鉱石なんて出て来ませんけどねっ!!!!
器人形:セフィーナ
「 ──あっ、また出て来たわ♪ 」
はあぃぃぃぃぃい?!
セフィーナの口から何度目かの『 出て来たわ♪ 』発言が聞こえて来る度に、オレは苛々してしまう。
またですかよ!!
オレは未だに1つも鉱石をゲットしてないって言うのに、何でセフィーナばっかり鉱石をゲットしてるんだよっ!!
こんなの不公平だろっ!!
よぅし、こうなったら、セフィーナに場所を変わってもらうしかないっ!
うん、そうしよう!!
マオ:マーリン
「 ──セフィ、私の場所と変わってくれない?
私…1つも出て来なくて…… 」
器人形:セフィーナ
「 そう?
マーリンがそうしたいなら、場所を交代しましょう 」
オレが申し訳なさ気に言うと、セフィーナは嫌な顔しないで笑顔で快くマーリンと掘る場所を変わってくれた。
──よし!
此でオレも鉱石をゲットするぞ!!
オレは今迄よりも気合いを入れて、スコップで土を堀り始めた。
因にだけど、今オレが掘ってる場所で、セフィーナは鉱石を7個もゲットしていた!!
狡いんですけどっ!!
オレだって、直ぐに7個ぐらい堀り当ててやるんだからな!!
──*──*──*── 30分後
エイクル
「 ──マーリンちゃん,セフィーナちゃん、そろそろ採掘の時間は終わりだよ 」
器人形:セフィーナ
「 は〜〜い。
一杯採れちゃった♪ 」
エイクル
「 へぇ〜〜、こりゃ凄いなぁ!
セフィーナちゃん、大量じゃないか。
1時間で13石も採るなんて、凄いよ 」
器人形:セフィーナ
「 エイクルさんのアドバイスのお蔭です♪ 」
エイクル
「 セフィーナちゃんは筋が良いね。
大したもんだよ!
マーリンちゃんはどうかな?
何石、採れたかな? 」
マオ:マーリン
「 …………3個… 」
エイクル
「 3石も採れたのかい?
マーリンちゃんも凄いね! 」
マオ:マーリン
「 何処が?!
セフィは13個も採れて、私は…たったの3個ぽっちなのに!!
こんなの全然、凄くないもんっ!! 」
エイクル
「 いや、穴場で3石も採れたんだからね、十分凄いよ。
普通は採れても1 〜 2石だよ 」
マオ:マーリン
「 ………………例え、そうでも解せない!
セフィと10個も差があるなんて!! 」
器人形:セフィーナ
「 マーリンったら、欲張りさんね。
ワタシの半分あげるわ。
機嫌を直して? 」
マオ:マーリン
「 ──いらないっ!! 」
セフィーナと場所を変わったお蔭なのか、オレは鉱石を3個ゲット出来た訳だけど、セフィーナはオレが掘ってた場所で鉱石を6個も掘ってた。
セフィーナと場所を変わらなかったら、オレが鉱石を6個ゲットしてたかも知れない。
納得出来ないっ!!
エイクル
「 鉱石には色んな種類があるんだよ。
マーリンちゃんとセフィーナちゃんが採った鉱石の種類を調べてみよう 」
器人形:セフィーナ
「 は〜〜い 」
マオ:マーリン
「 種類が違うと何かあるの? 」