エイクル
「 安心してもらえたみたいで、お兄さんも嬉しいよ 」
器人形:セフィーナ
「 ねぇ、エイクルさん。
子供の男の子も対象外なの?
其とも今の内からチェックしてるの? 」
マオ:マーリン
「 ちょっ、セフィ!!
何を聞いて── 」
器人形:セフィーナ
「 マーリンも気になるでしょう?
好きな子がエイクルさんみたいなお兄さん達に気に入られちゃったら悲しいもの… 」
マオ:マーリン
「 い、居るの?
好きな子が…… 」
器人形:セフィーナ
「 ワタシが好きな子はマーリンだけよ。
マーリンとワタシは大人になったら夫婦になるんだもの(////)」
マオ:マーリン
「 ちょっ…セフィ(////)」
エイクル
「 同性婚か。
だけど、≪ エルゼシア大陸 ≫では同性婚は認められてないよ。
知ってるのかい? 」
器人形:セフィーナ
「 知ってるわ。
〈 大自然の法則 〉に反しているもの。
同性婚は少子化を加速させてしまうの。
“ 種の存続 ” という自然の摂理を軽視する風潮が広がるし、家族制度の崩壊や少子化を加速させてしまうわ。
個人の “ 自由 ” が強調される社会風潮が広がるの。
そうなると、婚姻において最も重要な出産や育児の責任を避けて、自由気儘に “ 独身貴族 ” を謳歌する若者が増える可能性があるの。
そうなれば、結婚をして子供を育てる夫婦が減って、少子化が進んでしまうわ。
人間が忘れてはいけない事は、現在の自分が存在しているのは先祖代々の “ 種の存続 ” という営みが行われたからなの。
総ての命は、膨大な数の御先祖様と繋がっているの。
現代を生きる人間も “ 種の存続 ” の為に異性と結ばれて、配偶者と共に新たな命を育んで、未来へ繋げる義務があるの。
同性同士では妊娠や出産は出来ないから、自然に子供は生まれないでしょう?
同性同士の結婚を憲法や法律等で認めるべきではない理由は、1つだけ。
〈 大陸りく仰こう神しん 〉の定さだめられた〈 大だい自し然ぜんの法ほう則そく 〉に反はんするからよ。
同どう性せい婚こんを法ほう的てきに認みとめる事ことは、 “ 種しゅの存そん続ぞく ” という責せき務むの放ほう棄きを法ほう的てきに容よう認にんする事ことになってしまうの。
同どう性せい婚こんを認みとめれば、家か族ぞくの一いち員いんとして子こ供どもを育そだてたいと考かんがえる同どう性せい夫ふう婦ふも出てて来くるわ。
だけど、同どう性せい夫ふう婦ふの “ 子こ供どもを育そだてたい ” という思おもいは、育そだてられる子こ供どもの立たち場ばを無む視ししてしまう事ことになるの。
男だん女じょの親おやに育そだてられる子こ供どもよりも、同どう性せいの親おやに育そだてられる子こ供どもの方ほうが情じょう緒しょ,発はっ達たつ面めんに問もん題だいを抱かかえてしまう割わり合あいも増ふえてしまうし、子こ供どもの健けん全ぜんな育いく成せいを考かんがえても、同どう性せい婚こんは認みとめるべきではないわ。
人にん間げんは同どう時じ代だいの空くう間かん的てきな横よこの繋つながりだけでなくて、過か去こから未み来らいへの時ときの流ながれという縦たての繋つながりの中なかに生いきているの。
祖そ先せんに感かん謝しゃをして、未み来らいの子し孫そんに責せき任にんを持もたなければいけないわ。
犯はん罪ざいが少すくなくて、豊ゆたかで安あん定ていした社しゃ会かいにする為ためには、子こ供ども中ちゅう心しんの家か庭ていを築きずいて、 “ 敬けい神しん崇すう祖そ ” という “ 人ひととして為なすべきこと ” を実じっ践せんしていかなくてはいけないの。
同どう性せい婚こんの容よう認にんは、個こ人じんと個こ人じんの結むすび付つきだけを重じゅう要よう視しして、人ひと々びとは好すきな事ことをして生いきようという刹せつ那な的てきな生いき方かたに走はしる様ようになるの。
そうなれば、先せん祖ぞ供く養ようも放ほう棄きされるし、子し孫そんへの責せき任にんも負おわなくなるわ。
利り己こ的てきになれば信しん義ぎ,誠せい実じつ,謙けん譲じょう,節せつ制せい,勤きん勉べんさ,思おもい遣やり等などの美び徳とくも失うしなわれていくの 」