✔ 1.ハリンポルト 5 〜 おかしな飲食店 5 〜
──*──*──*── レジカウンター
食事を終えたセロフィートとマオは、会計をする為にレジカウンターの前に立っていた。
ウェイトレス
「 伝票をお預かり致します…ぴょん♪
お会計をさせていただきます…ぴょん♪ 」
マオから伝票を受け取ったウェイトレスはレジ打ちを始めた。
食べた料理が多かった為、伝票を読み上げながら手打ちをするウェイトレスは大変そうだ。
何せ2人で94品も食べたのだから当然だ。
ウェイトレス
「 ──お客様のお会計は、103.800Qになります…ぴょん♪ 」
マオ
「 じゅう──103.800……。
此処って、値段の高い店だったんだな〜〜。
ははは…… 」
セロフィートは予めポーチから出していたマイバイ証をウェイトレスへ手渡す。
ウェイトレス
「 有り難う御座います…ぴょん♪
マイバイ証をお預かり致します…ぴょん♪ 」
セロフィートから受け取ったマイバイ証のバーコードにスキャナーの赤く光っているデータ読み込み口を当てスキャンした。
ウェイトレスが見ている画面には、セロフィートのマイバイ証にチャージされている金額と未使用のQPが表示されている。
ウェイトレス
「 マネー支払いされますか?…ぴょん♪
QP支払いされますか?…ぴょん♪ 」
≪ 町 ≫でマイバイ証を貰った時は、課金屋にて現金をマネーチャージした分の金額でしか支払いが出来ず、QPは課金屋にてキャッシュバックをしたり、QP交換屋で限定アイテムに交換する事しか出来なかった。
画期的ではあったものの少し不便さもあった。
近年では、課金屋だけではなく、様々な店の受け付けカウンターやレジカウンター等でも現金のマネーチャージが出来る様になっている。
課金屋以外ではキャッシュバックは出来ないが、会計では未使用のQPがあれば、QPを使って支払いも出来る様になっている。
鯔の詰まり、マイバイ証に現金がマネーチャージされていなくても、QPさえ貯まっていれば、1QPを1Qとして使う事が出来るのだ。
但し、QPで支払うと、QPは付かなくなる。
セロフィート
「 マネー支払いでお願いします 」
ウェイトレス
「 マネー支払いですね…ぴょん♪
かしこまりました…ぴょん♪ 」
ウェイトレスは画面に表示されている “ マネー支払い ” をタップし、金額を打ち込み、 “ 合計 ” をタップした。
レジカウンターから「 チャリ〜ン 」という音が鳴った。
マネー支払いが滞りなく終わった事を双方に知らせる音だ。
因みにQPで支払うと、レジカウンターから「 ティリ〜ン 」という音が鳴る仕様になっている。
ウェイトレス
「 有り難う御座いました…ぴょん♪
マイバイ証を御返し致します…ぴょん♪ 」
ウェイトレスがマイバイ証をセロフィートの前へ出すと、セロフィートは「 有り難う御座います 」と言いながら笑顔でマイバイ証を受け取った。
ウェイトレス
「 またの御越しを御待ちしております…ぴょん♪
御兄様,お坊っちゃま、行ってらっしゃいませ…ぴょん♪ 」
セロフィート
「 …………御馳走様でした。
マオ、行きましょう 」
マオ
「 う、うん……。
行ってきます??(////) 」
マイバイ証をポーチに入れ終えたセロフィートは、マオの右手を握ると飲食店を出た。