5.ギルド街 〜 冒険者ギルドを目指して 〜
──*──*──*── ギルド街
《 港 》を出たセロフィートとマオは、《 ギルド街 》に到着した。
セロフィートが持っている袋は多くの人々の視線を集めていた。
まさか〈 海賊 〉の〈 船長 〉の生首がゴロゴロと入っているとは、誰も思うまい。
マオは注目されている事に恥ずかしいと思う。
マオ
「セロぉ〜〜〜。
《 冒険者ギルド 》に着く迄袋を仕舞わないのかよ?」
セロフィート
「目撃者は出来るだけ沢山居た方が良いです」
マオ
「目撃者って……」
セロフィート
「今回に限っては目立つ方が良いです。
情報も直ぐ広まります。
明日の朝一には≪ 港町 ≫へ出航する船が出るでしょう」
マオ
「明日か〜〜。
でもさ…《 鉱山 》で鉱石掘りの体験とかしたいし、《 装飾店 》にも行きたいし、直ぐに≪ 港町 ≫を出たりしないよな??」
セロフィート
「そうですね。
折角ですし、もう少し≪ 港町 ≫で楽しんでから出るとしましょう」
マオ
「やった!!」
セロフィート
「『 海賊退治 』以外の依頼もあるでしょうし」
マオ
「そだな…」
マオはあまり依頼を受けたくないのか、何とも端切れの悪い返事をした。
セロフィートと話しながら歩いていると何時の間にか、《 冒険者ギルド 》の前に到着していた。