セロフィートは〈 海賊 〉達を眠らせ、其の間に《 合成獣の楽園 》へ転移させるつもりでいた。
《 合成獣の楽園 》へ転移された〈 海賊 〉達は、気が付いたら知らない場所に居て、真っ裸になっていて、目の前に恐ろしい〈 合成獣 〉が控えている状態となる。
〈 海賊 〉達は、生身の人間に飢うえている狩しゅ猟りょう本ほん能のう全ぜん開かいの〈 合成獣キメイラ 〉達たちに貪むさぼる様ように喰たべられるのだ。
餌エサとして喰たべられて死しぬよりも、人にん間げんとして死しねる方ほうが、未まだマシなのではないだろうか。
其その様ように思おもう自じ分ぶんは、やはり何ど処こかオカシクなってしまっているのだろうか……。
セロフィートと居いると “ 何なにか ” が鈍にぶくなっている様ように感かんじる。
マオ
「( …………〈 海かい賊ぞく 〉のしてる事ことを上あげれば悪あく人にんだと思おもう。
捕つかまってないだけで〈 罪ざい人にん 〉扱あつかいしたって構かまわないと思おもう。
本ほん当とうは慈じ悲ひなんて要いらないのかも知しれない…。
だけど…せめて、人にん間げんとして死しなせてあげたいと思おもったんだ…。
此これは慈じ悲ひになるのかな…?
〈 海かい賊ぞく 〉達たちに贖しょく罪ざいをさせるなら、〈 合成獣キメイラ 〉の餌エサとして死しなせた方ほうが正ただしかったのかも知しれない…。
セロはそうするつもりだった…。
オレのしてる事ことは正ただしくないれけど、間ま違ちがってるのかな…… )」
甲かん板ぱんには、もうマオしか立たっていなかった。
〈 海かい賊ぞく 〉達たちは全ぜん員いん、マオの刀かたなに斬きられて絶ぜつ命めいしていた。
マオ
「…………セロを探さがさないとだよな…。
( 朝あさ食げの時じ間かん迄まで後あと、4時じ間かんもあるんだな…。
………………後あと何なん隻せきの《 海かい賊ぞく船せん 》を襲おそえば良いいんだろう… )
はぁ……」
深ふか々ぶかと溜ため息いきを吐はいたマオは、愛あい刀とうを持もち直なおすと船せん内ないへ入はいる事ことにした。