✅ 浜辺 5 / セロ先生の×××講座 5
☆ ☆ ☆
☆ 祝 ☆ 100話です!!
☆ ☆ ☆
セロフィート
「 ワタシは何時も全力で頑張るマオを応援してます 」
マオ
「 ──何が『 応援してます 』だよ!!
マトモに手伝ってくれないくせにっ!! 」
セロフィート
「 ワタシが手伝ってしまうと直ぐ終わってしまいます。
何時も言ってますけど? 」
マオ
「 オレの事、大事に思ってくれてるなら、手伝ってくれたっていいだろ!! 」
セロフィート
「 ワタシが一度古代魔法を発動させれば、半径100万kmはペンペン草も生えない死の大地と化します。
最低でも1万年は続きますけど、其でも良いです? 」
マオ
「 良くはないけど…。
加減すればいいだろ!
手加減する努力とか、コントロールする努力とかさ 」
セロフィート
「 攻撃魔法の加減は難しいです。
疲れる事はなるべくしたくないです 」
マオ
「 出来ない訳じゃないんだから、努力しろぉっ!! 」
両手でテーブルをバンバンと叩いて抗議するマオだが、セロフィートには何処吹く風状態だ。
全く聞く耳を持ってもらえない。
セロフィート
「 攻撃魔法の威力を弱め、範囲を狭める為に、一体何れだけの古代魔法を重ね掛けさせる必要があると思います?
元素魔法並に弱める為には1000回以上です。
1つの攻撃魔法に10分 〜 20分は掛かります 」
マオ
「 10分 〜 20分も?!
そんなに?? 」
セロフィート
「 補助魔法なら一瞬ですけど? 」
マオ
「 補助魔法でサポートしてくれた事なんて今迄あったかよ? 」
セロフィート
「 あります。
何時も怪物を呼び寄せてます♪ 」
マオ
「 そんなの “ サポート ” って言わないだろ!!
全力でオレの邪魔してるじゃないかっ!! 」
セロフィート
「 してません 」
マオ
「 認めろ〜〜〜〜!!!! 」
セロフィート
「 マオ、テーブルを叩かないでください。
紅茶が溢れます 」
マオ
「 紅茶の事はいいんだよ! 」
セロフィート
「 良くないです 」
マオ
「 兎に角、オレのサポートに〈 器人形 〉を出してよ! 」
セロフィート
「 ワタシが居る限り駄目です 」
マオ
「 何でオレばっかり苦労しないといけないんだよ!! 」
セロフィート
「 苦労を体験するからこそ、成長が出来ます。
──でも、マオの成長期はとっくに終わってますよ 」
マオ
「 とって付けた様に言うなよ!
態と付け足さなくていいんだよっ! 」
セロフィート
「 『 態と 』なんて心外です… 」
マオ
「 如何にも傷付いた様な顔したって、オレは騙されないんだからな!! 」
セロフィート
「 マオ… 」
マオ
「 ……だ、駄目だからな!!
今回ばっかは、オレも譲らないんだからな!! 」
残りのワッフルを口の中に押し込み、ティーカップに残った紅茶を飲み干したマオは、椅子から腰を浮かせて立ち上がると、走って小屋の方へ行ってしまった。
セロフィートはティーポットを持つと自分のティーカップに紅茶を注ぐ。
小煩いマオが去り、やれやれと思ったのか、クスリ…と笑うと1人でまったりとお茶の時間を満喫するのだった。