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スキー場の近くにあるペンション。
これは網倉家が所有している別荘であり、使用頻度の少なさからウィンタースポーツ部に貸し出している。
陸は別荘を貸し出していると知らなかった。
「物凄く驚いたけど。」
「基本的に、亜美さんが使う時は使わないから。」
「そう言う事じゃくて!母親と連絡取り合ってる事!」
「網倉くんの事も、亜美さんから聞いてたよ。スノーボード辞めたって聞いた時は、びっくりした。」
《、、、》
「それでも後になって、先生目指してるって聞いた時は、嬉しくなったよ。」
「先週の土曜日から、毎日網倉くんの様子を聞かれるよ。」
、、、今日来て良かったと思ったのは、栗田先生と母親が連絡を取り合っている事を知れた部分だろう。
燈は、じゃじゃーんと効果音を付けて両手に持った物を見せびらかした。
いろんなお酒を買い込んだようだ。
「今日の夜は、お互いにたくさん話す事がありそうだね。」