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「私がどこにいるのか、もう分かっているわね?」
燈は、携帯電話を使って4人と会話をする。
「寒い中、さっきの場所で待ってます。時間が経てば経つほどに、私の心は凍ります。では、皆んなが最初の第一声で何を言うか楽しみにしています。」
ちょうちょーは、震えながら「ごめんなさい」を連呼している。
ほぼチョッカリで降りてくる4人組が、燈の前で綺麗に整列して止まった。
全員ゴーグルをニット帽ごと地面に投げ捨てると、深々と頭を下げ、大きな声で謝った。
少し笑ってしまう程に息が合っている。練習してたのかと疑いたくなる。
「分かった。小言は夜に取っておくから、遊んでおいでよ。」
燈は、さぁ行けとリフトを指差す。ちょうちょーも、ダッシュでリフトに向かった。
「罰だけが、反省をさせる材料ではない。ってのは、昔先生から聞きましたけど、甘くないですか?」
「やっぱり甘かった?!、、、あーくそぉ、顔見たら安心しちゃったよ。」