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6-4

那須スキー場。

最長滑走距離4000m。リフト数7機。ゴンドラ1機。

11月中旬オープン、5月上旬クローズ予定。

本日4月6日土曜日。天気は、晴れ。風は北風、風速1m。

「懐かしいです。このスキー場に来るのは、5年ぶりかなぁ。」

陸にとって滑り尽くしたと言っても、過大でない程、親しみのあるスキー場だった。

コース自体は大きな変化はなさそうだが、

センターハウスの中に、当時はなかったファーストフード店が店を構えていたり、子供広場や託児所などが出来ていたり、とサービス面は当時よりも充実していそうだった。


クリーム色のビーニー、虹色のゴーグル、白色のマフラー、黒色のジャケットに蝶々が飛んでいる。

手にはおしゃれなシルバー調の携帯マグで、歩き飲みしながら、女生徒がセンターハウスから出てきた。

女生徒は慎重な性格なのか雪道の上を歩く前に立ち止まり、零さない為に蓋を閉めている。

燈はゆっくりと背後から近づき、両肩を掴む。


「ちょうちょー、おはよー。」

低い低音の声。


ちょうちょーと呼ばれた女学生の身体は、びくっ飛び跳ねた。

背後を振り返ろうとするが、燈が肩を固定しているので向かせてもらえない。


「くっ、栗田先生ですよね?」

「栗田 燈ですけど、今振り返ったら般若と間違われるかもね。」

「もしも昨日の事を怒っているのなら、私は被害者です。みっ、みんなをとめるつもりで!」

なんとか取り入ろうとしている。


「他の4人は、滑ってるのかな?」

「YES,BOSS!!誘導して来ますか?」

「I don't need it.You quietly sleep like a corpse.」

燈は背後を取る際に持って来ていた雪玉を持つと、ちょうちょーの首元から突っ込んだ。


響く叫び声。と同時に走り出すちょうちょー。

「I seems to be watching a burning mouse.hahahahaha.」

その様子を眺めていた4人組が一気にリフト乗り場へとダッシュした。

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