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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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9月14日号 『高身長だからこそのデメリット』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



久し振りの『高身長だからこそのデメリット』シリーズです。


初対面の方と話をするのに、緊張しないという方はいらっしゃるのでしょうか?


御多分に漏れず、逸般人も初対面は苦手ですが、


それでも何とも言い難い微妙な雰囲気を打破するために、


色々と腹の探り合いを行います。


それが世に言う『社交辞令』で交わされる会話に集約されるのですが、


そこに必ず引っかかってくるのが、この高身長。


ですが、個人的にはあまり触れていただきたくはないのです。


理由は至ってシンプルでして、


「話の後の気まずい雰囲気に堪えられないから」なのです。


その典型的なケースをご紹介しようと思います。



よくビジネスシーンで初対面の方と顔を合わせます。


「初めまして。〇〇 ××と申します。宜しくお願い致します」


軽く相手の名刺を受け取りながら会釈を交わします。


相手の人事の方がやってこられるまで、30分少々時間がありますので、


面談の内容や会社概要の確認に映るために、


近場によくあるコーヒーショップで軽く打ち合わせをします。


各々が飲みたい珈琲を注文し、テラス席へと移動して打ち合わせが始まると思いきや、


打ち合わせだけでは間が持たないと察知してか、社交辞令が始まります。


その第一声で、「あ、こりゃダメな流れになるぞ・・・」と第六感が告げます。


「身長高いですねぇ・・・」


社交辞令の場で外見に触れられないわけがありません。


しかも腐っても191cmの身長は雑踏から頭1つは確実に抜けているわけで、


相手からすると、


「分かりやすい特徴を見つけた!そこから一気に雰囲気が解れれば・・・」と


思うツボだと内心喜んだ事でしょう。


先が読めて若干テンションの下がった逸般人は、「えぇ、まぁ・・・」とお茶を濁しますが、


チャンスを手にした相手は更に畳み掛けてきます。


「それだけ背が高いと、何か運動部系に入ってたでしょう?」


これで近い未来の道筋がはっきり見えたので、半ば諦め気味に返すしかありません。


「いえ。特に何もやってなかったんです」


高身長ですから、それが活かせる運動部の部活の名前が出てくると想定していた事でしょう。


しかしこの逸般人、中学の時は将棋倶楽部。


高校の時はスポーツ推薦のクラスがあるぐらいの高校で、


高校から部活を始めるには、


そのスペシャリストのような生徒と一緒に練習しなければなりません。


当然ついていけるとは思えませんでしたし、


部費やらユニフォーム代やらも自費で払わないといけません。


しかも通学に片道で一時間半かかる高校に通い、


そこで部活に時間を割くのも無理がありましたので、


部活の勧誘から数ヶ月間逃げ回っていた記憶もあります。


(このあたりは、以前の『高身長だからこそのデメリット』でも書いたのですが、


それはまた別の機会でお話をする事にしましょう)


そして、その言葉を受けた後の相手の返答と押し寄せる微妙な雰囲気が


非常に気まずいものになるわけです。


「えーっ?何もやってなかったんですかぁ?そりゃもったいないなぁ」


互いに苦笑いを浮かべて、無言のまま数分間重い空気が漂います。


打ち解けられるわけもなく、息も合わなくなってしまい、


その後の面談もうまくいくことはありませんでした。


社交辞令でこの話に触れられないことは殆どありませんので、


毎回こんな微妙な雰囲気を味わってしまうわけです。


嗚呼、背が低くなりたい・・・

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