9月11日号 『効能に期限はあるのか?』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
須らく、この世界に生産されたモノは、
どんな形であろうとも、滅びへの道を着実に歩んでいるのです。
生き物で言えば『死』であり、モノとしては『破棄』へと。
生き物の寿命は己が目をもってしても、中々見えづらいものですが、
モノの最終局面はよく目にする機会も多いでしょう。
機械などが最も典型的で、
動かなくなって新調した方が安いと判断されると、廃棄の道しか残されません。
最近では使わなくなった携帯電話を溶かしてそこから金を取り出し、
それを利用した創った金メダルを東京オリンピックで使おうという動きもあるようですが、
一部はリサイクルされるとは言え、残りの大半は廃棄処分となるのでしょう。
今回は廃棄するか否かの瀬戸際に立っているモノのお話です。
と、若干堅めの導入から入りましたが、
ここから一気にスチャラカへとなだれ込んで行くと推測されますので肩の力、お抜きください。
タイトルの一部となっております『期限』の言葉がキーポイントです。
食べ物の消費期限というものは、既に商品化されているモノなら、
ご丁寧に消費期限が書かれていますので、
その日の内に調理をしてしまえば、何のリスクを抱える事はありません。
それが商品化されていない野菜や果物だったとしましても、
手に取った感覚が妙に柔らかくなっていたり、
あからさまに変色の具合が見えたりすると、「これ、大丈夫?」と思い、
腐ってるであろう部分を切り離して料理に使うという事はあっても、
大半は料理に活かせなかった事を悔いながら、三角コーナー行きになるでしょう。
しかし相手がこれになると、ちょっと困ってしまうのです。
それが『栄養補助食品』です。
ひょっこり鞄の中から顔を覗かせたのは、名称『生にんにくカプセル』の袋。
何時手に入れたんだろうと思いを巡らせてみますと、
一時期、17時間半勤務という時間で運用監視業務に当たっていた頃でした。
デスクワークでモニターとにらめっこは言え、17時間半連続勤務となりますと、
結構な体力勝負の世界で、更に通勤時間は往復3時間。
丸一日は起き続けている日がざらで、魚の死んだ目をしていた当時の逸般人を心配してか、
母が手渡してくれたものだったという記憶が呼び起こされました。
ちょくちょく飲んでいたのですが、
生粋の「もったいない」精神の持ち主で少しずつしか消化せず、
しかも17時間半勤務の職場から離れたという事もあり、
日の目を見ずに鞄の中で眠りこけて今日に至ったようです。
中を検めますと、問答無用の大蒜の香り。
シリカゲル(乾燥剤)の袋が入ってはいたのですが、
それでも湿気をまとってくっついたのでしょう数粒が、
ゴロっと出てきたりと中々に甚だしい状況で、
中身が飛び出していなかったのが不幸中の幸いでした。
さっさと廃棄の道へ・・・と手にしたのですが、
ここで脳内の引き出しの1つがカラッと開けられ思い止まります。
その中には通信販売のコマーシャルが詰まっていました。
「うわっ!高っ!いらないいらない」と首を振った健康補助食品。
そのひと袋の価格が、そこそこ懐にダメージを与えそうな額で販売されていました。
その類似品をみすみすゴミ箱に捨ててしまわないといけないのか・・・
両者の葛藤がしばらく続いたのですが、
「折角だから使えるかどうか試してみて判断しよう・・・」という結論に落ち着き、
現在それを服用しながら「むだぶん」を手掛けております。
実感としましては、「まぁ・・・効いている・・・のかなぁ・・・」といった、
どうもフワフワした感覚で、現時点での確証は全く持てておりませんが、
袋の下部に、印刷の剥げた数字が目に入ってきたのです。
「09.10.24A」と刻印されていました。
末尾のAが気になる所ではありますが、問題は数字の部分。
これが消費期限だとすると、約7年前に期限が切れていたモノを服用していたようです。
加工品ですから腐敗はしないだろうと思った矢先のこの数字。
体調が芳しくなっていない現時点では、腐敗の影響はないにしても、
栄養補助の部分は消費期限が切れていたとしても続いているのか、
半ばビクビクしながら、この無駄文を綴っていたりするのです。
多分商品の名前がいけないんじゃないかなぁ・・・・・・
だって、商品名が『アホエン』っていかにもアホっぽいネーミングだもんなぁ(汗




