18年6月6日号『輪をかけた驚き』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
世間が良く言うアラフォーのデビューを果たし、
東京オリンピック・パラリンピックが開催される年に2度目の成人式を控えています。
働き盛りと言われますし、人生経験が熟成されつつあるのか、
その世代特有の渋さに弱いという方もいらっしゃると聞きます。
(【※但しイケメンに限る】のテロップは脇に置いておきまして…)
その代償として失ってしまうのが【新鮮さ】。
就職・恋愛・結婚・子供・死別と大半の出来事に直面してきた事でしょうから、
純粋なサプライズに驚きを以て応じることができなくなっています。
確か、これまでの作品で書いたことのあるワンフレーズですが、
【Wonderfulを言い換えれば、Full of Wonderってなるの。
驚きに満ちているから生きていることが素晴らしいってね】とありましたが、
それを書いていた20代前半あたりの逸般人とアラフォーの逸般人では、
全く別の人種へとダウングレードしてしまったようです。
それでも驚きがあるのは有難いことなんだろうと実感したお話をお届けしましょう。
めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみください。
これでも進捗としては遅すぎる方なのでしょう。
本を読む習慣が徐々に根付きつつあるようですが、それでも1カ月で5冊程度。
先日、速読術は如何なモノかと綴ったのですが、
それでもこの鈍臭さには、若干辟易とした思いを抱えているのも事実です。
一方で、偶然手にした【作家の読書道】をきっかけにして、
知らなければ一切触れなかったであろう作家さんの作品にも手が伸びるようになってきました。
内田春菊さん・江國香織さん・山田詠美さんなどが挙げられますが、
やはり驚きを以て迎えられたのが、
以前にも取り上げましたショートショートの第一人者、星 新一さんです。
長編作品の敷居の高さに力尽きないようにと懸念して、
読了時間がそれほどかからない作品を選んだのが功を奏したようです。
「そういえば、SF作品ってあまり読んだことがないよなぁ…」と思いつつ、
ページを捲っていきますと、次々と驚きに直面します。
その第一声が「えっ?これって何時の作品なの?」なのです。
今日読んだ作品の内容は、個人認証システム。
カード+指紋・掌紋などで個人を認証する仕様は、
現代社会でも十分に通用しているセキュリティの内容です。
これが21世紀以降の作品ならば考えもつくでしょうが、
星 新一さんは1997年には既に鬼籍に入られていますし、
最晩年の作品が刊行されたのが1988年と30年前にまで遡ります。
という事は、1988年以前から現代にも通用するシステムを閃いて、
それを見事に構築し作品として落とし込み、その隙を作品のオチとして利用する。
いくらフィクションの冠号が付いていたとしても、
ここまで緻密に21世紀の趨勢に組み込んでくる内容には本当に驚かされるのです。




