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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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8月16日号 『よく口にできるなぁ』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



これも匿名性という大きな壁がそうさせているのでしょうか。


SNSなどのニュース記事に目を通しておりますと、


その記事や書かれている内容に対して、ユーザーが様々なコメントを残せる仕様となり、


的を得ているのかも定かではない憶測が飛び交っていたりします。


私自身もその意見を眺めて、若干苛立ったりする機会もあるのですが、


「まぁ、意見は十人十色あるからなぁ…」と


三十路辺りをを超えて、ようやく大人の対応ができるようになってきました。


オンライン麻雀を打っていて、3着以下の成績が連続して続くと、


「何やねんもう!」と憤りを隠せなくなってしまう自分もいるのですが、


大人気なくなるのはそういったごく限られた場面のみとなり、


それもご愛嬌の1つなのかもしれないなぁと思うように心掛けていたりもします。


「怒りや屈辱が精神力の原子炉」と書かれていた書籍もありましたしね。



とはいえ、相も変わらずSNSの記事に添えられている


舌禍や侮蔑のコメントが視界に入ると、いい心持ちにはなれません。


「嫌なら見るな」


これがそれに対しての打開策とされてはいるようですが、


視界に入ってくるモノを見るなというのは、結構な難題のような気がします。


その中で、結構な割合で出てくる侮蔑の言葉として『BBA』の3文字があります。


ご存知の方が多いとは思いますが、言葉を当て嵌めますと『ババア』。


恐らくSNSの世界だと三十路から上の世代の女性は全て『BBA』。


年齢を公開している逸般人は、


『ジジィ』や『老害』と蔑まれる年代になっています。


中には25歳から上を『BBA』と呼ぶという極論まで現れているようで、


おそらく若い人が書いているんだろうなぁと、


『若気の至り』の恐れ知らずの部分と、


口に出しては憚られるような言葉であっても守られ続ける匿名性が合わさって、


傍若無人さを如何なく発揮しているのでしょう。



こういった年齢を対象として侮蔑の言葉を目にすると、


少し物悲しい気持ちにもなるのですが、


それと同時に思い出しては気を新たにする言葉が出てくるのです。


『子供叱るな来た道だ 老人笑うな行く道だ』


出自は、最近お亡くなりになられました永 六輔さんの『大往生』。


もう少し掘り下げてみますと、


妙好人(=浄土宗の信徒の誰か)が広めた言葉だそうです。


本来の意味合いとは異なるのですが、


いくら若さを武器に意気がっていても、時間が過ぎれば若さは失われ、


半世紀程経過すれば、若い人も初老の世代がやってきます。


永遠の若さを求める事は古代の時代から望まれてきましたが、


誰も年齢からは逃れることができません。


嫌でも『BBA』や『老害』と言われるような年代になるわけですから、


軽々に口にして面白がるというのは、


自らにブーメランを投げつけているのと同じように思えるのです。


何も畏まった言い方を求めているわけではありません。


誰に対しても、少しばかりの思いやりや丁寧さを持つ事で、


見えてくるものや思いが少しずつ変わっていくんじゃないかと思うのです。

これは、面白味の欠片もありませんねぇ(汗

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