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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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8月10日号 『なに・・・これ・・・』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



こういった「むだぶん」を毎日綴っている身上ですので、


常に話題は探し歩いていなければなりません。


昨日少し話題に挙げました『YouTuber』の方々の感受性の高さには


思わず脱帽してしまいます。


逸般人の頭の引き出しから何のアイディアが、


どのタイミングで引き出されるかは本人も定かではありません。


更に間の悪さで流される事も時にしてあるようで、


何かしらの鋭いアイディアが妙なシーンで発生したとしましょう。


例えばそれが満員電車の中だったとします。


そこから色々思惑が派生して、「これは使える!」と確証を持ったとしましょう。


その時、突如ブレーキがかかったのか、


制服姿の可愛らしい女子高生が胸に飛び込んでくる形になりました。


「す、すいません」と謝る彼女に対して、平静を装って笑顔で返すものの、


内心は「ラッキー」と思わない方は少なくはないように思えます。


しかし、その「ラッキー」のおかげであっさりと鋭いアイディアが流されていきました。


「人間は忘れる生き物」と言われていますが、


そんな些細な事で、スコーンと抜け落ちてしまうという事もあるというものです。



そういったアクシデントにも対応できるようにと、


逸般人の周りには、メモ帳や付箋が手の届く所に安置されているのです。


スーツの内ポケット・デスクトップの上・もちろん枕の上にもあります。


普段ジーンズのポケットに忍ばせているメモ帳の表面は、


全てのページが埋め尽くされた古ぼけたそれの雰囲気を醸し出しています。


勿論、突然浮き上がったものを素早く書き落とすための準備は万端なのですが、


そこにもちゃんと落ち度が用意されているというのは、


逸般人にも関西人的な素養が含まれているからかもしれませんね。



草木も眠る丑三つ時のこと、ふと目が覚めてしまったのです。


タイマーの冷房が途絶えると、室温と湿度がじわじわ上昇します。


最近は不快指数が一定値を超えると自然に目が覚めてしまう身体になりました。


「あー、これは二度寝は難しいヤツや…」とため息を一つこぼして、


冷凍庫から、あらかじめ凍らせてあった安眠まくらを用意します。


そんな時、いきなりアイディア候補が思い浮かんだようで、


枕の上にあった付箋に殴り書きをして、


パソコンテーブルの柱の一本に貼り付けました。


そこで満足してしまったのか、安眠まくらとタオルを巻きつけて、


二度寝の世界に堕ちてゆきました。


数時間後、窓が北側にあるので朝から厳しい日射しが射し込んでくると同時に、


室温が一気に上昇し、「暑い」と本能が悟った瞬間に目を覚ましますので、


お世辞にも清々しいとは言えない気持ちで目を覚まします。


「さて、数時間前の私は何を書き落としたんだろう…」とワクワクしながら付箋を覗き込みます。


『プラスマイナス抗争 掛け逃げ 明日練り直し』


起きたてで若干字が崩れてはいるのですが、間違いなく私の筆跡です。


過去からの逸般人のメッセージを眺めて、


「なに……これ……」と考え直しても、そのきっかけが見当たりません。


そんな意味の分かっていない付箋が結構な箇所に貼り付けられており、


タイムマシンに乗って


数時間前の逸般人の首根っこをガクガク振り回したい気分になってしまうのです(苦笑







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