8月5日号『汚れた心を持っています』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
何と言いますか、自らに呆れてしまいます。
俗にいう勝負所を見定める事もできず敗れ去ったり、
財布がないのを気付かずに買い物に出かけたり、
同世代からすると「ありえないミス」をやってしまう事に対してもそうなのですが、
今回はそういった根本的な意味で呆れたわけではなく、
後天的、つまりこれまでで成長してきた過程の中で身に付いてしまった呆れの話です。
口をついた言葉は「あーあ、汚れちゃったなぁ・・・」の一言でした。
夏休みといえば『映画』と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
逸般人が子供だった頃は、アニメーション作品が数本セットになって公開されて、
ワクワクしながら映画館に足を運んだという記憶が残っています。
現代ではそんなセットの映画は放映されなくなってきましたが、
春先に『名探偵コナン』や『プリキュア』、
今の時期になると、『ワンピース』や『ポケットモンスター』の劇場版など
季節毎に注目される映画作品が封切りされています。
今の旬のトレンドといえば『シン・ゴジラ』でしょうか。
日本で創られ続けてきた作品が日本に帰ってきた!と
在りし日の少年達が、目を輝かせながら劇場に足を運んでいる事でしょう。
今回はそんな映画の話題です。
「映画はやっぱり大きなスクリーンと大音響に限るよ」
紛れもない正論だと思いますが、
近頃はテレビの性能を上げたり、ホームシアターを購入して、
映画館並みの臨場感を味わいたい方もいらっしゃいますので、
テレビで映画を放映するのもある程度の需要が有ります。
そんな環境で鑑賞する映画やDVD作品、
プライヴェート空間で映画を楽しむにはこれほどの贅沢はありません。
勿論、映画も日進月歩の世界ですから、
VFXを駆使したありえない世界を描き出されています。
映画の醍醐味といえば、その世界に入り込んで楽しむ事でしょう。
私自身も小さな頃は手に汗を握りながら作品ののめり込んでいました。
しかし、年齢を重ねるとそれが難しくなってくるわけです。
駆使されている技術などを聞きかじっていると、
現実ではありえない映像や演出などを目の当たりにすると、
「あー、はいはい・・・VFXだからこれぐらい簡単だよね」
いかにも美男美女がスクリーンを彩っていると、
「まぁ・・・フィクションって便利な言葉だよなぁ」
これが重症化すると、映画のパンフレットを目にすると、
「主人公修正で死なないから、多分この人が死ぬ役回りなんだろうなぁ・・・」
そんな穿った目で映画を見ようとするになってしまったのか、
楽しんで映画を鑑賞しようという高揚感が全く得られなくなったのです。
嗚呼、あのキラキラした瞳を持っていた若かりし日の私は一体何処へ行ったんでしょう・・・
思わず遠い目をしてしまったのは言うまでもありません。




