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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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7月25日号『勘繰る』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



東野 圭吾先生の作品ならば、


『勘繰る』と書いて別の読み方をさせるというテクニックもあるようですが、


逸般人にはそのようなテクニックは持ち合わせておりませんので、


タイトルは素直に「かんぐる」と読んでやってください。


近頃は運送の技術や保存の技術の向上もあり、


『旬』という言葉からは縁遠くなっているとは以前の「むだぶん」で申し述べましたが、


それでも季節を感じるような商品が店頭に並ぶ事が多くなってきました。


今の時期ですと、筆頭にスイカ・キャベツ・土用の丑に向けての鰻なども


旬の風を受けて、売れ筋になっているでしょう。


これらと同様に旬の追い風を受けているモノの中に、


『氷菓』が入ってくる事でしょう。


聞く所によると、気温が夏日を超え始めた所から、


一気にアイスやかき氷などの氷菓の売り上げが一気に伸びるのだとか、


連日真夏日を超える地域が多くなってくる昨今では、


売上額も徐々にストップ高の勢いへと加速しつつあるのでしょう。



我が家もご他聞に漏れず、


暫くスイカとアイスのローテーションで野菜室と冷凍室を圧迫していきます。


ですがこのアイス、棒に刺さって固化されているモノではなく、


業務用(2リットル)を丸々購入して冷凍庫で保存し、


スプーンでちょっとずつ削りながら、涼を求めるスタンスを取っています。


単価で考えると、此方の方が安価になるのですが、


容量が多いという事は、若干値が張るというのが玉に瑕になりますし、


更にこう言った商品は、値下がりが期待できない点もあるのです。


地の利に恵まれている地元では、


メガストアと呼ばれるような大型スーパーマーケットが、


半径1km以内に3店舗ひしめく地域がありまして、


シビアな価格競争が繰り広げられているのですが、


こと、業務用アイスに限っては出し抜く事はされないのか、


大半は498円で固定されているのです。


差があるとするならば、税込で498円なのか否かぐらいでしょうか。


とはいえ、約40円弱の差分は案外バカに出来ないので、


税込の方を選ぶのは自明の理ではあるのですが…



そんな中、激戦区の某スーパーにこんなモノがあったのです。


「398円(+税)」


見かけたのが春先でしたので、この時期限定で下げておいて、


真夏になると一気に価格を吊り上げる作戦ではないだろうかと様子を見たのですが、


待てど暮らせど「398円(+税)」のラベルは置かれたままで売られています。


100円も安いのですから、問題なくどちらを選ぶのですが、


ここでふとした疑問が浮かぶわけで……


「この100円には、何かしらの裏が働いているのでは?」と。


製品に書かれていない何かしらのモノが混じっているのか、


入っている容量が本来のモノよりも少なくなっているのか、


買ってもいないのに、この低価格に疑いの目を向けてしまうのです。


まさに『下衆の勘繰り』を体現するかのような疑問視です。


ここは素直に「おっ、ラッキーじゃん」と思えない素直な気持ちを持てなくなった自分に、


ちょっとばかり残念な気持ちを抱えてしまったのは言うまでもありません。

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