25年10月21日号『灯台下暗し』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
不穏に渦巻く政局ですが、
やっとおらが町の総理大臣が
誕生し、全く無縁ではあっても
誇らしい心地になります。
虎の威を借る狐とは
まさにこのことでしょうね。
ただ、諸手を挙げて喜ぶだけでは
うつけ者でしかない。
次回の国政選挙に向け、
馬鹿は馬鹿なりに
自分の目や耳で政治を見つめ、
信念の1票を投じられるよう
考える時間が必要です。
閑話休題……
物を書くにも読書は欠かせない。
読書術が書かれた書籍には
判を押したかのように
この一文が明記されています。
そう言われますと
なるほどと納得は引き出せますが、
悲しいかな、我が老眼。
物理的に目で文を追うのが
難儀になってきた現実が
目前に立ちはだかっており、
要観察とされた腎機能を
回復するとされる気血
(ツボ)を圧すついでに、
「老眼に効くツボは何処や!
あ、あと白髪も!」と
私のアカウントでは
ツボを紹介するショート動画が
てんこ盛りに保存されています。
さて、読書の習慣ですが、
更に苦難が待ち構えます。
寝る前に読書することで
内容が記憶されやすいと書かれ、
なるほど、と寝床に持ち込んで
ペラペラッとやるのですが、
ものの数分でパタッと閉じて
ぐーすか寝てしまう。
これじゃ、読書もへったくれも
ねぇぞと肩を竦めます。
加えてこれから冬に向けて
完全防寒態勢
(布団の上に毛布を掛ける・
湯たんぽの導入)を取りますと
益々読書は捗らない。
本末転倒具合に拍車がかかる中、
雑然とした家中を見回しますと、
肝心要のものがないと気付きます。
そういえば、座椅子がない……
確かに自室に椅子はありますが、
目の前にモニターが鎮座すると
無駄文だったり
オンライン麻雀だったり
SNSや動画だったりと
何かと誘惑が多い上に、
ブルーライトを浴び放題ですから
睡眠の妨げにもなると
読書する環境ではありません。
別室に座椅子があれば
上半身は着込めばよく、
下半身は着る毛布を
膝掛替わりにすればいいとあって
仕方ない、買うか……と
腹を括ろうとした瞬間。
自身の管理体制の甘さが
灯台の下に隠れていました。
先程も申し上げましたように
我が家は基本的には
物が溢れている雑然状態で、
更に急な衣替えの強制も加わり
夏物と冬物のハイブリット状態。
収納しきれない夏物の敷物や布団が
積み上がっている山に目をやります。
これは確か……と
山を引っぺがす発掘の結果、
そこにあったのは座椅子。
父を自宅介護していた頃、
座ってもらうのに買ったのですが、
入院生活に切り替わった途端、
需要がなくなり、
簡易な物置スペースとして
洗濯物から何から置いて
積み上げた結果山となった。
ここにあるじゃん!と
灯台下暗しに苦笑いします。




