25年10月5日号『やっと出番が来たよ』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
立冬が11月の初旬と定義すると
そろそろ晩秋の声が聞こえてきても
決して不思議ではない今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか。
まだ半袖のカットソーで
平然と過ごせている逸般人は
まだ秋の印象は感じられません。
それに拍車がかかったのが
中秋の名月。
秋のお彼岸に重なる印象でしたが、
今年は昨日だったようで
「あ、そうだったの?」と空を眺め
気の休まる時を過ごします。
閑話休題……
道具は使われてこそ。
近頃の無駄文で口酸っぱく
言ってきましたので、
耳にタコが出来ている方も
多くいらっしゃると思いますが、
中々出番が訪れず
使われずじまいの道具もあります。
そこには若い頃の逸般人とは
相反する気質が隠れています。
それが【新品至上主義】。
新しいもの、新品の状態を
最も価値があると考える思想。
中古品よりも新品を好む傾向。
そう紹介されています。
新品を下ろすのは
いざという時に限る。
例えば一張羅の服。
洗濯機にも色々な機能が
備わっており、使い分ければ
衣類も長持ちするはずなのに
細やかな操作方法もよく分からない。
そして補助するようなネットもない。
そんな雑な洗い方をしていれば
易々と毛玉がくっついてくる、
色落ちが激しくなると
オシャレ着としては使えなくなり、
大事に着るため
消臭・芳香スプレーを吹きかける
姑息な手段を取っています。
ひとたび下ろせれば
あとは使い倒すばかりですが、
数年間単位でも
機会に恵まれない限り新品。
保管されている環境が劣悪でも新品。
そこに至上主義が重なりますと
益々下ろすのが惜しいと
タンスにしまいっ放しにしていた
白のアウターを数年ぶりに
引っ張り出しますと
洗濯機で落としきれない程黄ばんで、
1度も袖を通すこともないまま
泣く泣く処分した覚えもあります。
ボールペンの先は0.28mm。
これも以前お話ししたと思いますが、
文房具にもこだわりがあり、
それが強まれば強まるほど、
1本1本の価格が高くなります。
今回の対象はシャープペンシル、
何もこだわりがなければ
110円でも買えますが、
プラスアルファが加わると
これが600円程度に跳ね上がって
勿体なさから使えなくなります。
それが芯が回って
尖った部分で書き続けられるので
書き心地がいいとされる代物。
自分の手を動かして書く機会が
失われているにもかかわらず
買うんですから
アホとしか言いようがなく、
数年単位の時を経た使い出しに
やっと出番が来たよと
感慨に耽っています。




