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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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3326/3379

25年9月9日号『何のイリュージョンや?』

 貴重なお時間を割いて、

無駄文に目を通してくださいまして、

誠にありがとうございます。


 2年前のデジャヴだろうか。

そう思えるほど

今年のタイガースの優勝はあっさり、

しかも史上最速のペースで

ゴールテープを切られた模様。

先日もお話ししましたが、

憎らしいほど強いとはまさにこの事。

前回と異なるのは監督が

同年代の藤川球児氏に変わった程度で

出場選手もほぼ変わらない。

そら、錯覚を起こすわけですわ。


閑話休題(それはさておき)……


 イリュージョニストと

呼ばれる方は数多くおられますが、

逸般人の世代では

やはり2代目のプリンセス・天功。

「タネも仕掛けもありません」を

鵜呑みにしていましたから、

爆発からの大脱出だったり

瞬間移動・人体切断なと

ありえないことを

事もなげにやってのける姿に

凄みを通り越して

畏怖の念を覚えました。

娯楽の多様化もあってか

最近名前を聞きませんでしたが、

調べてみますと、

現在も現役で精力的にショーを

続けておられるとか。

大きく魅せるには

相当な体力が必要とされており、

66歳で一線級の活躍を

されているのには脱帽します。


 イリュージョンの醍醐味は

狐に摘ままれる気分のまま

「すげー」と(ほう)けるのが

楽しみですが、

摘ままれた気分なのに

「なんでやねん?」と

別の意味で呆然としている

スチャラカをお届けしましょう。

めくるめく「知らんがな!」の

世界をお楽しみください。


 どれだけ抗おうとも

寄る年波は確実に押し寄せてくる。

その尖兵が老眼や白髪(しらが)で、

徐々に兆候が表に出てきています。

目は仕方ないとはいえ、

白髪は何とかしたいと

身体機能の改善になるとされる

ツボを紹介される動画を見つつ、

グリグリマッサージしています。


木を隠すには森の中。

今の段階ではまだ黒が優勢ですが、

着実に白いものが

目立つようになった我が髪。

自室で鏡を向き合って

蛍光灯の光に反射する

長いものが1本目立つたびに抜いて

黒の優勢を保とうと努力します。

(実際は無駄なんですけどね……)


ひとしきり目立つものは抜けた、

そう思いきや残っている。

老眼の進む目が節穴なのか、

それとも置かれた環境の問題か。

面会に向かう病院のエレベーターは

背面に鏡が貼り付けられており、

身だしなみを確認できますが、

自宅以上に強力な光を放つ

蛍光灯に頭が照らされますと、

潜んでいた白髪がにょっと現れる。

しかも死角になる後頭部ではなく、

何時でも手入れができる

左の前頭部から伸びているのは

おちょくられている感がありますし

抜きたくなろうとも、

毛抜きが手元にあるわけでもなし、

帰宅してあった場所を確認しても

出てくるわけでもない。

エレベーターが演出してくる

イリュージョンに

思わず苛立ちが顔に現れます。

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