25年9月8日号『そこはフェアであれ』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
大台3333本まであと10本と
目前まで迫ってまいりました。
何しましょうかねぇ?
アホにでもなりましょうかねぇ?
調子はずれな無駄文でも
書いてみましょうかねぇ?
と、書いた文面を見て
大きく頭を振りました。
45歳の中堅にもなって
幼児退行を伺わせるような言動は
流石に慎んだ方がいいだろう。
そんな世間体を気にするから
面白い話題を拾えなくなったのでは?
と思う節もありますが、
無駄文を始めた当初の
36歳にしか書けないものがあれば
3300本を超えた
45歳にしか書けないものもある。
それを信じて
1本1本進めていきましょうかね。
閑話休題……
そこはフェアであってほしい。
3300本を超えますと、
どうしても似通ったタイトルや
全く同じタイトルの
無駄文を綴った記憶があります。
かと言って、
何時綴ったかの記憶は定かではなく、
アーカイブを探す程暇ではないので、
薄気味悪い気持ちのまま
筆を進めていこうと思います。
ケバ取りってご存知ですか?
音声をテープやレコーダーに録音し、
内容を文字に書き起こす
テープ起こしで必要な工程です。
皆さんも他愛のない会話を
録音して聞いてみると
お気づきになると思いますが、
どんなに得意だったり
好きなジャンルの話でも
立て板に水のように言葉が出るのは
その人が話すトレーニングを
詰んでいるからでして、
実際はたどたどしかったり、
考えながら話すので、
どうしても「えーっと」や
「うーん」といった言葉が
出てくるのは避けられません。
それを紙面に書き起こす際に、
こういった不要になる部分を
文字に起こさないことを
ケバ取りと呼び、
可能な限り聞こえたままの言葉を
書き起こすのを素起こしと呼びます。
ニューメディアは一億総評論家社会。
やろうと思えば
個々でチャンネルを開設でき、
そこで個人の主張を動画にして
投稿できるようにもなりました。
その足掛かりとして
それほど編集が必要ではない
ショート動画から始められる方も
多いようにお見受けします。
投稿主も人間。
各々で主義主張を持っており、
それが合わなければ
徹底的にこき下ろすのも
ニューメディアの特徴でしょう。
今回目に留まったのは
大手インターネットチャンネルの
討論番組の放送で
保守派とリベラル派の討論を
切り抜いたショート動画ですが、
どうやら保守派の投稿者が
リベラル派の論客を批判する内容で
如何に知識が薄いのかを見せるのに
発言内容が素起こしにされています。
「そのぉ……」「えっとぉ……」と
言い澱みのケバも
そのまま文面にしますと
どうしても幼稚っぽくなる。
そこに投稿者の他意が透けて見えると
思わず「あぁ……」と
眉間を押さえるばかり。
公平性を担保するためのケバ取りは
やってほしいと感じるのです。




