25年8月28日号『これも縁』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
すったもんだあった大阪万博も
閉幕まであと1カ月半。
80年生まれの逸般人は
存じ上げないのですが、
大成功を収めたとされる
1970年の大阪万博の
来場者数は約6421万人。
国民の半数以上が訪れた計算ですが、
開催当初の出足は鈍く、
終盤に差し掛かるにつれて
駆け込みで右肩上がりに増え、
その数値に至ったとか。
今年の万博もその流れに沿って
伸びていると聞きます。
その影響で入場予約まで行き着かず。
待ちぼうけても購入できない様子で
日本で開催される
最後の万博かもしれないと聞くと、
行けない口惜しさがありますが、
入場するだけで約10,000円は
流石に財布への影響力は大きく、
行けるとすれば夢洲まで行って
現場の空気を吸い込んで帰る。
この程度しかできなさそうです。
閑話休題……
道具は使い倒してこそ。
その身上は以前もお話ししました。
色々買い揃えたカードゲームも
そのつもりでいるのですが、
雑に扱って摩耗させるのは
本意ではなく、
使う出番が訪れなくなる、
または寿命が来るまでは
使い続けたいと考えています。
少しでも大切に取り扱うには
環境を整えるのも大事、
カードゲームの場合は
擦れからカードを保護するために
下にマットを敷いた方がいい。
私をカードゲームの世界に
誘ってくれた知人が
敷いているのを見て、
これは真似しようと思い至ります。
とはいえ、わざわざ質のいい
布地を買わなくても
110円ショップで売られている
大きめの端切れで充分と
早速1枚購入します。
ところが、肝心な所で
間が抜けている逸般人、
摩耶の【ま】を抜いて
耶と名乗った方がいいと
肩を落とします。
切れ端ですから
そこから糸が解れていき、
使えなくなってしまう。
それを防ぐには端を縫う
かがり縫いが必要になります。
そうです、この逸般人、
縫製の技術は皆無です。
義務教育時代の家庭科で
学んだ記憶が確かにありますが、
それもかれこれ30年前の
ロストテクノロジー(大袈裟)。
そして技術を覚えていたとて、
縫製の道具がなければ
元も子もありません。
それでも縫うのは自分しかおらず、
端切れを広げてかがり縫いの方法を
動画配信サイトで確認しますと、
お世話になっている先輩から
それならやってあげると
温かい言葉をいただけた上に、
布地が大量に余っているからと
マットのサイズに裁断した
複数の布まで加工してくださると
これ以上ない助け舟をいただける
僥倖に恵まれました。
これも3年前に
周りに助けを求めるのが
恥ではないと腹を括り
積極的に人と混じるようになった
恩恵が形となったわけで
構築できた縁の深さに
両手を合わせるのです。




