4月1日号『嘘をつかなきゃ・・・』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
今年は週末ですので、少々ズレてはしまいますが、
本日から2017年度の始まりです。
大学や会社では入学式や入社式が行われ、華やかな業界ともなりますと、
レクリエーションにゲストとして有名人やアーティストの方々が足を運び、
色取り取りの歓声がそこに花を添える事でしょう。
その対象でない方々にとっても、後輩が入ったりすると、
入学(入社)当時の事を思い出しては、改めて身が引き締める。
リスタートやリセットするには丁度いい機会になっています。
そんな日に並行してやってくるのが【エイプリル・フール】という、
如何にも不思議な取り合わせの1日ですが、
折角、無駄文を綴れる話題を提供していただいているので、
今回は【嘘】についてのお話をしてみようと思います。
どちらかといえばシリアスな路線になっていきそうですが、お付き合いくださいね。
唐突ですが、今年は皆さんはどんな嘘をつかれましたか?
昔は誰もが「それ、嘘に決まってるやん…」という大法螺を吹いて
周りを呆れさせたという方もいらっしゃるとは思いますが、
近頃ではこれを楽しもうとする風習が定着してきたのか、
嘘をつく側も信憑性の高そうな嘘をつくようになり、
年を経るにつれて、益々趣向を凝らした嘘で受け取り手側を驚かせてくれます。
ですが、幼い頃から私達は「嘘はついてはいけない」という道徳を施されてきました。
『狼少年』の話のように誰からも信用をされなくなってしまったり、
針を千本呑まされてたり、閻魔様に舌を引っこ抜かれたりと
嘘をついたら必ず悪い事がやって来ると言われ続けてきましたし、
『大言壮語』という四字熟語が存在しているように、
それは昔からも変わる事はないようです。
確かに積極的に嘘をつくのはどうかなとは思いますし、
嘘の上に嘘を塗り固め続けて、結局自分で逃げ場を失ってしまい、
露見したが最後、積み上げてきた信用が一気に崩れて取り返しがつかなくなってしまう。
想像するだけでも、背筋が凍るような思いになってしまいます。
そんな碌でもない事態を招きかねませんが、
冷静に考えてみると【嘘をつかないと始まらない】世界もあるのです。
それがメンタルの世界だと考えています。
よくトップアスリートの方が口にするコメントでこういったモノがあります。
「いいイメージを持って挑戦してみようと思います」
イメージ=想像である以上、
描かれるモノは本人にとって都合のいい映像であり、厳密に言えば嘘ですし、
実際に青写真通りに事が運ぶのはまずはありえません。
それでもいいイメージを持ちたがるのは何故か?
それだけ【ポジティヴシンキング】が持っている力が大きいわけです。
逸般人はネガティヴィストですので、
ポジティヴシンキングが全能だと言われますと懐疑的にはなりますが、
良いイメージが、その人に眠っている潜在能力を引き出す鍵があるのでしょう。
「甘い夢ばかり見るな、現実を見ろ」と思うような壮大な夢であっても、
嘘でもプラスイメージを作り出す事が、現実にする小さな1歩だとするのならば、
前向きな嘘も決して悪いものではないのでしょうね。