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3月30日号 『こればっかり?』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



昨日はカレー、今日もカレー、明日もカレー。


こうも続きますと「何か他にないの?」と文句の一つも付けたくなってくるモノです。


その文句に少々コチンときたお母さん。


「じゃぁ、別のを用意したらいいんでしょ?」と売り言葉に対しての買い言葉を投げかけます。


その翌日の晩御飯、何が出てくるんだろうとワクワクしていると、


目の前に置かれた丼鉢の中身はカレーうどん。


一悶着起こそうにも、笑顔の圧力に破れてうどんを啜ったという記憶があります。


中には「ラーメンなら週5でも平気だぜ!」という猛者もいらっしゃるかもしれませんが


大半は立て続けに同じモノとなりますと、大好物も見たくなくなってしまうでしょう。


何もそれは食べ物に限られた事ではないわけでして…


今回はそんなスチャラカ路線をお届けします。


めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみください。



【人に歴史あり】とはよく言われます。


中年のオッサンを自称してやまない逸般人ですが、こんなオッサンにも若かりし日がありました。


今ではすっかり定着している厨二病の時期も当然あり、


現在も少々それを引きずっているのを自覚してしまうわけですが…


当時、逸般人が最もかぶれていたのが【洋楽】で


その名残で唯一の洋楽のCDだったThe Beatlesのアルバムが


四半世紀経った現在でも本棚の奥で眠り続けています。


きっかけは音楽の授業で歌のテストとして触れた【Hey Jude】でした。


「英語の曲を歌えればモテるんじゃね?」という下心全開だったのですが、


英語曲の言葉の速さに全くと言っていいほど付いて行けず、


「こうなったらマスターしてみたい!」と火が付いたのです。


その練習の為には、まずは単語の速さに耳が慣れないといけないんじゃないかと、


CDショップでThe BeatlesのCDを探して手に入れたアルバムでした。


結局、収録されたアルバムの中に【Hey Jude】が入っておらず、


洋楽に詳しい方に「君、あんなアルバム買ったん?」と言われたのですが、


流石に返品するわけにもいかず、今も自宅の本棚の一員になっています。



時が流れて四半世紀。


音楽のローテーションに飽きてきた頃合を見て、引っ張り出してくるのです。


最初のトラックから流し始めてみますと、


「あれ?こんな曲収録されていたっけ?」と思えてくるのです。


四半世紀の時が流れ去っているとは言え、一通りは聞いていたワケですから、


初めて聴くような感覚には陥らないはずなのです。


不思議に思いつつ、ジャケットの裏面に目を通してみますと当時の記憶が戻ってきました。


あまりにも速い英語の歌詞を追いかけるだけでも大変だった事もあり、


半分挫折しかかっていたのですが、見栄を張りたがった手前、


「テンポがゆったりめの曲なら何とかできるかもしれない…」と泣き言を思いながら、


【Love Me Do】や【Mr Moonlight】・【Till There Was You】といった、


単語をきっちり発音している曲に絞って、そればかりを聴き続けていました。


その影響で有名な【Please Please Me】【A Hard Day's Night】【She Loves You】等が


「あ、この曲は多分歌えん」と無視し続けてきたのが、この新鮮さを生み出していたのです。


身から出た錆を改めて味わいますと、その当時の恥ずかしい味が甦ってきて


少々こそばゆい思いを抱えてしまったいい一日になりました。

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