3月29日号 『買っちゃうんだろうなぁ』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
別段、思想が噛み合わないからといっても、
「あの人が社長をやってる会社の商品は買わない!」といった贅沢な事は言いません。
関西人特有の「コレ、○○○(できる限り安い金額)円で買うてん。えぇやろ~」と
安さ自慢をする以上、薄利多売を強みにするようなお店は大歓迎のクチなのです。
では、このタイトルが意図しているモノをお話しようと思います。
スチャラカ路線ですので、肩の力はお抜きくださいね。
この世界は【感傷】に浸る事すら許されない時代なのかもしれません。
この半月ぐらい前までは卒業シーズン真っ只中で、
その対象にあった皆様は、センチメンタルのど真ん中にいらっしゃった事でしょう。
特に初めての卒業を迎えられる小学生の方にとっては、
中学受験をしている子を除いては、同じ校区の中学校に入るので
再会の機会はすぐにでも巡ってきそうですが、
(最近では学校を選べるようになっていると聞きますから、この考えも安易かもしれませんね)
やはり6年間過ごした学び舎や先生との別れは、
何度も出席して慣れているであろう先生方も、ついもらってしまう方もおられますから、
差し詰め【涙の季節】と表現しても過言ではないように感じます。
しかし、3月も末になりますと、もう入学のシーズンです。
学生服を販売しているお店には【祝○○中学校】等といった幟が貼られ、
浮き足立たせるような雰囲気を演出させています。
それに便乗してか、ホームセンターの店頭で並んでいたのは自転車でした。
個人的には1km以上距離がある学生が申請する事で
自転車通学が可能になっていたのですが、ギリギリそれに届かず、
後ろから颯爽と追い抜いていく自転車を羨んで見ておりました。
そんな中、こんな内容がラミネートされていました。
【○○中学校 指定自転車】
各学校で自転車に関しての指定があり、色の指定や種類の指定がされていました。
その項目の中にこんな項目が明記されていました。
【電気自転車は可】
私の時代には存在していなかった電気自転車でしたから、
指定のカテゴリにも入っていなかったのです。
字面だけを見て湧き上がってきた思惑は、
「そこは楽をさせなくてもいいんじゃないの?」という違和感でした。
乗るのは成長著しい中学生・高校生です。
通学路に急な坂で立ち漕ぎなどを繰り返す事で、自ずとと脚力は鍛えられます。
体力をつけられる段階で楽を覚えさせてしまうのはどうなの?と思えてしまうのです。
【若い頃の苦労は買ってでもしろ】という諺がありますが、
その苦労を親が買い取ってしまっては本末転倒な感じがヒシヒシとするのです。
とはいえ、蝶よ花よと育てられたお子さんですから、
入学祝いに椀飯振舞をして、あっさり電気自転車を買う光景が目に浮かぶのです。