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3月26日号 『ざつ』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。


ケニア出身の女性環境活動家だったWangari(ワンガリ)Maathaiマータイさんが


【MOTTAINAI】という言葉を広め、環境分野でノーベル平和賞を受賞されたのが2004年。


それまでネガティヴなイメージがついていたこの言葉を、


プラスのイメージへと昇華できたのは、外国の方々が持つ独特の感性がそうさせたのでしょう。


そんな言葉が定着を果たしているとは言うものの、


やはり勿体ない事をしている感覚が抜け落ちているのかもしれません。


水道の水、出しっぱなしにしていませんか?


待機電力、そのまま消費していませんか?


胸に手を当てて考えてみた時、チクッとくるエピソードは出てくると思いますし、


逸般人にはグサグサと突き刺さってきます。


大切にしなきゃねぇ…と思いつつも、


(かす)かな油断がその思いを台無しにしてしまう事も往々にしてあるわけです。


今回はそんなスチャラカ路線をお送りしようと思います。


めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみください。



モノを大切にしたいと思う理由は何点かあると思いますが、


大きな理由の1つには【その1つしかないから】があると思います。


その1点モノが何らかの理由で壊れてしまい、使えなくなった途端、


【不便】の波に呑み込まれて、あっという間に八方塞がりになってしまいます。


その傾向が最も強く感じられるのが家電でしょうか。


スマートフォンを筆頭にした携帯電話・タブレット・ノートパソコン、


掃除機・洗濯機・電子レンジのどれかが故障して使えなくなっても、


「その程度で?」と一笑に付せる方は少ないように感じます。


では、その理由が消えてしまった場合はどうなるか?


大切にしたいとは考えるものの、扱いが徐々に雑になってしまうのは否めないのです。


ふと108円ショップに立ち寄った時、


「そういえば…またボキボキに割れたモノが転がっていたよなぁ…」と思い出し、


4色ボールペンを購入しました。


108円で4本1パックというコストパフォーマンスの高さを活かして、


父に2本、自分に2本とシェアして使っていたのです。


渡されて数日後、困った様子の父がこう尋ねてきました。


「ボールペン踏んでヒビが入ってしもて、使いにくくなったから1本ちょうだい」


現物を渡されると回しても固定される事なく、使い勝手が悪くなっています。


全く使っていなかった1本を手渡して逸般人の手許にあるのは新品の1本。


スペアがあると思えば扱いが雑になり、


稀少性が上がれば、自ずと大切にする意識も上がってくるわけですが、


スペアがあっても大切にする意識付けが必要なんだと、


新品に視線を落としながらしみじみ思うのです。

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