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3月17日号 『サキドラナイデ』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



誰かを出し抜いたり、季節を先取り続けないといけない世界もあります。


例えばスマートフォン。


全ての機能を使いこなそうと苦労しながら説明書と格闘をしているうちに、


新モデルや新OSの登場による新機種発表等が相次ぐと、


最新型と持て囃された機種も、あっという間に中古として扱われてしまいます。


例えばファッション。


「寒い寒い」と着膨れしていくご時勢に


真っ向から逆行して、来年の夏の水着のファッションショーが繰り広げられ、


薄ら寒さに拍車を掛けてしまいます。


2つ例に挙げましたが、共通しているのは【情報を発信している】点。


誰よりも早く流行や情報を得る事で、利益を生む錬金術に活かす。


「そんなの当たり前じゃん…」と思われている方もいらっしゃるでしょう。


それだけ人より先んじる事は重要視されますが、


ここまで時代を先んじる必要はないんじゃない?と思ってしまう事もあるのです。


今日はそんなスチャラカ路線をお届けしますので、肩の力はお抜きくださいね。



現代は早春のシーズンではありますが、夜は流石に冷えるもの。


出不精に拍車がかかるとはいえ、無駄文に煮詰まったりすると外に出たくなるものです。


やはり深夜の冴えた空気に触れると、背筋が伸びるような感覚がそうさせるのか


僅か数分の散歩であっても、心をリフレッシュするいい材料になります。


寒い夜には、やはり温かな飲み物が不可欠です。


逸般人的には某社のアメリカンコーヒーがその相棒役を買って出てくれます。


温められた体からゆっくりと吐き出される白煙の先に瞬く星々。


この時間は富豪の贅沢にも決して引けを取らないでしょう。


その温かさと贅沢な時間を求めて、フラッと散歩に出かけます。


向かう先はそれが売られている自動販売機。


硬貨を投入して、件の缶コーヒーを売られているランプに目を向けました。


青いラベルに【つめた~い】の文字がそこにありました。


求めていたのは赤いラベルに【あたたか~い】の文字。


どうやら温かくなるであろう季節を見越してか、早々に切り替えたれたようです。


寒空に冷たい缶コーヒーを口にして、


「あ~…いい気分だわ~…」と優雅に浸る事はできません。


気分がシャッキリするのは、外に出る瞬間に味わえればいいのです。


結局、持つ手も冷え冷えするので外で飲むのは断念し、


寒さに拍車がかかった事もあってか、足早に家路に就く逸般人の間抜けな姿がありました。


缶コーヒーメーカーさん、コーヒーは季節を先取らなくてもいいんですよ…

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