7月5日号『苦悩=贅沢』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
ここまでは指は勝手に動いてくれます。
それもその筈、この挨拶文とのお付き合いもそろそろ2年近くとなりまして、
身体が覚えていると言っても決してオーバーな表現ではありません。
(たまに誤変換が目に入り、「これは…?」と思う事もありますが、それも御愛嬌)
そこから先の展開は大きく異なるのです。
『立て板に水』という諺があるように、何の迷いもなく無駄文が綴れる日は、
5日に1本あれば上出来で、
残りはうだうだしているうちに思考停止に陥っているのが現状です。
『そういう状況に自らを追い込んで何とかひねり出そう意図している
ある種の自爆芸なんじゃないの?』といった疑いの目もあるかもしれません。
思い返せば、夏休みの宿題の締め切りは、
二学期の終業式ではなく、『二学期の各科目の最初の授業まで』と考え、
例えば一週間に2時間しかなかった図工の時間が6日だとすると、
6日の日付変更線を跨いでも、何かを創っていたという記憶があるという実績もあります。
苦手なモノは極力までやらなかったという傾向が
むだぶんにも強く表れている印象を私自身も持っているのですが、
やはり本音はそんな瞬発力にだけ頼った「むだぶん」ばかりでは流石に疲れるので、
計画性を持った作品創りを心掛けていきたいものです。
ですが、理想と現実は常日頃から乖離しているモノで、
今日も今日とて冒頭の挨拶文以降は指が進まずに、
真っ白なフィールドを相手に苦悩だけが積み上がる日々となりました。
そんな中でふと頭の引き出しが一つ開きました。
そのキーワードが今日のタイトル『苦悩=贅沢』という言葉の欠片でした。
「あれ?何処にそれに近しい言葉があったかなぁ……」と探してみると、
それはとある漫画の中に出てくるワンフレーズでした。
『人生で大切なことはすべて漫画から学んだ』
Twitterでもタグとして使われるように、知る人ぞ知る言葉が、
こんな形となって表れるとは思いませんでした。
某作品の中に出てくる漫画家さんの台詞です。
作品をホテルの中で書いている漫画家さんに、とあるコンシェルジュが尋ねます。
「○○先生は、本当にお仕事がお好きなんですね」
その言葉を受けた漫画家さんが口にした台詞です。
「いや、できればやめてぇ。
きついし、面倒臭ぇし、儲からねぇが、面白いからなぁ……
こう白紙に向かって想像力を働かせる。
その瞬間から、俺は全ての事から自由になる。 天地創造だって可能なんだぜ。
造物主の視点もかくの如しだ。この快感はどんな薬物でも味わえねェ」
ゼロから何かを創り出すという部分では、絵描きさんも物書きさんも大差はありません。
媒体がアナログな紙であっても、デジタルなメモパッドであっても大差はありません。
プロの肩書の有無も関わらず、スタートは全くの横一線からです。
何も思い浮かばずに苦悩するのはモノを創る人間にとって、等しく訪れるでしょう。
それをネガディヴに捉えてしまうから苦しさだけが頭を覗かせるのです。
もうちょっとポジティヴに捉えないと、創作自体が楽しめない状況になり、
自ずと筆を折る方向に傾いてしまう事でしょう。
ですので、ポジティヴに考える事はあまり得意ではないのですが、
ちょっとでも旗色を変えられるようにと思いを改める事にしたのです。
「何にしようかなぁ………」とワクワクしながら考える事で、
考えている時間を苦悩にせずに、何にでもできるという贅沢な時間にする事で、
色々と新たなアイディアに恵まれる機会も
数多く得られるんじゃないかと考えるようにしようと思います。
とはいえ、「変われ!」と言われて
「はい、わかりました!」で変われるのなら、とっくにやっていますでしょう。
ちょっとずつ矯正する事で、考えを改めてみようと思うのです。




