3月4日号 『考えないとなぁ』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
ついドキッとされる言葉を目にする機会が頻繁になってきました。
某クイズゲームをしている時のこと、【文系】のジャンルでこんな問題があります。
『自動化はソウイ工夫の妨げになる。カタカナ部に当てはまるものな何か?』
うろ覚えで恐縮なのですが、こんな感じの問題でした。
正当率が高いので、答えはお分かりだとは思いますが【創意】工夫が正解です。
そりゃそうです。新しかったり斬新なアイディアは、
基本的に苦境や逆境を打破しようと、色々もがいているうちに、
ふとした失敗や気づきが呼び水となって、そこから堰を切ったかのように
アイディアの荒波に揉まれてしまい、すぐに書き留める準備を整えていないと、
大半は流れ落ちてゆき、とても惜しい事を繰り返してしまうわけです。
ところが、自動化をされてしまうと考える機会も与えられませんから、
自ずと思考停止に陥ってしまうのは明確です。
いつも考え続けるというのも、知的体力と持久力を消費し続けてしまうので、
運動よりも疲労感を感じる事もあるでしょうけれど、
考えない=自分の意見を持たずに鵜呑みにするというのは、
危険レベルとは言わないまでも、注意を払っておいた方がいいのかもしれませんね。
と、少々堅苦しい話題から入りましたが、
ここから一気にスチャラカ路線へと舵を切り直そうと思います。
そろそろ夕食時かと思ってか、冷蔵庫の扉を開けてストックから何をしようかと思案する。
世の奥様や主夫から一人暮らしの方々まで、少なくとも1日1度は頭を悩ませるでしょう。
栄養の偏りは抑えていきたいとは思うのですが、
料理とは無縁の半生を送ってきた以上、凝ったモノは作れる気もしません。
その上、個人的に男の料理の目指すものは【時短】。
調理時間は30分程度で収まるモノを目指します。
本日、そのお眼鏡に適い自己主張をしているように見えたのはパスタソース。
レトルトのパウチですので、パスタと共に湯煎すればすぐに出来上がります。
とはいえ、一品だけでは栄養も偏る一方ですので、
月並みですが、冷凍室からブロッコリーを取り出してパスタの前に茹でます。
そんな茹でている最中に、ふと頭によぎった独り言がありました。
「何も考えずにパスタにしてるけど、他にも使いどころがある気もするなぁ…」と。
思いを巡らせてみると、ミートソースならご飯と一緒に炒めて、
上手く薄焼き卵を焼ければ、瑣末ですがオムライスもどきができますし、
カルボナーラソースなら、リゾットもどきだってできるかもしれないと
普段思考が止まっている頭で考えても、それぐらいは浮かんでくるものです。
最初に【パスタ】と決めつけているから、その道でしか使えないと思い込んでしまう。
厳しい条件にいるからこそ、新たなモノ(ここでは料理)を考える機会が得られているのに、
それを不意にしてしまっているようで、
何か複雑な思いを抱えてしまったのは言うまでもありません。