2月22日号 『堂々』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
『にゃん にゃんにゃん』は猫の日とは誰が言い出したんでしょうか?
猫ブームに火がついて一気に爆発し、『ネコノミクス』という言葉まで定着しています。
個人的には犬派の逸般人なのですが、
ペットの特集で生まれて間もない赤ちゃん猫が流れると
自ずと頬も緩んでしまいがちになるものです。
そんな1日ですから、ほのぼのするような無駄文にしたかったのですが、
そうは問屋は卸してくれるワケもありません。
再び重めの話になりますが、お付き合いくださればと思います。
今年の抱負になっている『体を整える(1月3日号詳細)』を維持するために、
やや強度を上げたウォーキングに終始しているのですが、
目指す所が一定になってしまうと、やはり訪れるマンネリズムの波。
それを解消するために、色々な所に目を配るように心掛けているのですが、
今日目に留まったのは、『お客様の声』が掲示されているボード。
大型ショッピングモールの一角には据え付けられているので、
目にされている方もいらっしゃると思います。
とはいえ、そこに書かれているのは目を覆いたくモノが大半で、
オブラートに包めば『ご要望』、直球で書けば『クレーム』が積み上がっています。
それに対して、丁寧な文言で返事を書かれる方の
精神的なタフさには思わず脱帽してしまうのですが、
その中で少々突き刺さった言葉がありました。
『乞食を見るような目で、仲間同士でニヤニヤ笑っていました』
大まかな内容は、
時間が経って割引のシールが貼られた商品を真剣に見ていた女性のお客さんが、
高校生のアルバイト2人組に蔑む目で見られていた事を表現した言葉でした。
余りにも逆鱗に触れたのか、
担当スタッフの名前まで明記されており(修正されていましたが)、
法的手段も辞さないという殴り書きにも近い勢いでペンが走っていました。
それに対しての反応は、『本人に確認した所、覚えはないと言っていますが、
こういった事がないように注意をします』と陳謝を含めて書かれていました。
その女性客がモンスターカスタマー(もしくはクレーマー)だったのか、
アルバイトの学生側も、問い質されて本当の事を言うとは思えませんので、
真相は掲載期間が過ぎれば忘れ去られていくのでしょう。
本来ならば、「従業員の教育はどうなってるんだ!」と
怒りを顕にする所なのかもしれませんが、
これを見た時、このクレームをつけた方の卑屈な思いへの虚しさの気持ちが滲み出てきました。
経営側も期限切れが迫って、在庫を処分しなければならないわけで、
値切るという事は得られる収益を少なくしてでも売り切りたいという意図の下、
一定の頃合を見計らって、シールを貼って回るわけです。
買う側からしても、切り詰めないといけない懐事情もあって、
そのシールが貼られる機会を伺うのは立派な処世術の1つです。
そうなると、売りたい側と買いたい側の関係はWIN-WINになっています。
どうして割引品を手にする事を恥ずかしい・情けない事だと思ったのか。
別に割引シールの商品を商品カゴに入れても、誰も笑いはしないでしょうし、
レジ係の方も、割引シールがあるからと言って別段アクションをすることはありませんし、
そこには何の屈辱も辱めも存在しないはずです。
堂々と割引商品を手に取って、胸を張って買えばいいのだと強く思うのです。