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2月20日号 『いや、いらない』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



色々なモノを逸般人だからこその目線で考えてみたり、


たまに斬ろうとして、全く切れ味が鈍くてズブズブになってしまったりしますが、


そんな無駄文において、大きな特徴の一つとなっているのが『瞬発力芸』です。


実際にそれに触れたのは一瞬でも、そこから生じた違和感を、


どうすれば面白可笑しく転がっていくのかを考えながら、キーボードと向き合っています。


結論から申し上げれば、それが上手くまとまっていくのは1割程度で、


大半は明後日の方向に不時着して、


「いや、ちゃうねん…」と口に出てしまうケースばかりです。


さて、本日の瞬発力芸は上手く意のままに着陸してくれるかにご注目ください。


因みに瞬発力芸ですから、スチャラカでしかありませんのでご安心ください。



嬉しそうにコイントスをしている女優さんが街道を歩きます。


財布にも仕舞わずに何度も繰り返している様子から、余程良い事と巡りあったのでしょう。


その経緯はこうでした。


とあるカフェでお茶をしていた女性が、目前にあるパイ生地のケーキにフォークを通します。


すると、どうした事でしょう。


ケーキの中から出てきたのは1枚の銀貨。


不思議そうにそれを眺めていると、可愛い声が飛んできました。


声の主は隣のテーブルでお爺さんとお茶をしていた男の子。


「あっ!いいなぁ…」と字幕が走ります。


彼女が不思議そうにしていると、


「コインの入ったケーキに当たると幸運が訪れるんだよぉ!」と興奮気味に話します。


信憑性は抜きにしても『幸運が訪れる』と言われて気を悪くする人はいませんから、


瞬く間に上機嫌になったのか、彼女は喜々として刺したケーキを口に運びます。


場が和んで話も弾んだのでしょうか、


石畳を歩くテンポも軽やかにコイントスをする彼女の姿が映し出されます。


まぁ、良いイメージを持っていただくための手段だとは思います。


しかし、そこでチリっと違和感が訪れたのです。


「これは勧められても、食べる気はしないわ…」


いくら幸せになるパワーが、その硬貨に埋め込まれている確証があったとしても、


何十個も焼くケーキの中から1つを選んで銀貨を仕込む。


冷静になって考えてみますと、これは列記とした『異物混入』であり、


日本では問題視されて、お客さんは右肩下がりのラインを描き、


向かう先は閑古鳥しか見えてこないのです。


感じ方の問題かもしれませんが、逸般人が同じ立場だったなら、


「コインの入ったケーキに当たると幸運が訪れるんだよぉ!」と言われても、


憮然とした表情で「シェフを呼べ、シェフを!」と言ってしまうでしょう。

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