2月16日号 『虚しさが残ります』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
意図的にその印象を抱かせる為に話題を組んでいるわけではないとは思いますし、
それぞれの尺度で重要度を測り、重い順番に取り上げているのでしょう。
しかし受け取り手側がどう捉えるかは、千差万別。
良い面ばかりが浮かんで見える事もあるでしょうし、逆もまた然り。
大半のニュースショーでは、あまりいいニュースは取り上げられる事はないでしょうから、
基本的に観た後は、虚しさや憤りだけが残ってしまいます。
番組の最後に動物や天気予報を持ってくるのは、その緩和の為なのかもしれませんね。
今回はそんな緩和剤を注入されても、虚しさしか残らないであろう話題です。
シリアス路線で申し訳ないのですが、お付き合いくださればと思います。
如何にも可愛らしい赤ちゃんの映像が流れます。
それを取り囲んでいる嬉しそうなお父さんとお母さん。
新しくできた弟・妹を不思議そうな顔をして見つめるお兄ちゃん(またはお姉ちゃん)。
お父さんお母さんよりも一層の破顔を浮かべるお爺ちゃん(またはお婆ちゃん)。
映像からはこれでもかと『幸せ全開オーラ』が振り撒かれて、
普段「リア充爆発しろ!」とささくれた心を持っている方でも
思わず笑顔になってしまう事でしょう。
相変わらずキラキラネームが跋扈しているようで、
「その名前を一生背負わせるんだ…」と残念な気持ちも抱きますが。それはまた別の話ですね。
ですが、そんな映像で終わろうとするニュース番組の序盤に
こんな話題のニュースが流れる機会も多くなってきました。
『生後○か月乳児虐待死、傷害致死容疑で男逮捕』
逮捕されるのは、育児を放棄したお母さんや、
最近特に多く耳にするのは同居している『内縁の夫』という不可解な表現。
自分の子供じゃないですから愛情を注ぐのも難しいのでしょう。
顕著なのはその年齢の若さ。
逸般人よりも一回り以上年齢差のある2人の逮捕には、
恐らく生涯独身で人生を終えるであろう逸般人にとっては、衝撃しかありません。
確かに望まない妊娠や出産だったかもしれません。
ですが、子供を産んだ瞬間は
例え僅かながらであっても嬉しさであったり、喜びに包まれた瞬間があったでしょう。
その様子は、番組の最後に出てくる親御さんとの差はないように思えます。
1日で発生する事件や取り上げるニュースは、膨大な量であり、
その中から、特異性や凶悪性・重要度で事件を取り上げるのでしょうが、
乳児虐待の話題があった後に、新たな生命の息吹を放送されても、
凶悪性からくる後味の悪さに虚しさしか覚えなくなってくるのです。
願わくば、寿命まで生ききって欲しいと願うだけです。