2月15日号 『みみっちい?』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
中々最近では使われなくなってきた言葉かもしれませんね。
という事で、アナログを活かして大辞泉先生にご登場いただきましょう。
『みみっちい』とは…「細かくてケチくさい。しみったれている」
世の男子ならば、如何にも耳が痛くなって聞きたくはないキーワードです。
今回はこの思いが、
それまでの高揚した感覚を急激に覚ましていたというスチャラカ路線です。
めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみいただければと思います。
色々とブラウザゲームを渡り歩いてきました。
基本料金は通信代や端末代のみでプレイ事態は無料なのですが、
順風にプレイが出来るようにしたり、
抜きん出るために高価なアイテムを手にするためには課金を行い、
行き過ぎると法外な価格の請求書が届いて、両親を困らせるのが問題視されました。
それを単純に「けしからん!」と批判するのも考えモノでして、
慈善事業でゲーム作品を提供している企業なんて、すぐに傾いてしまいます。
課金を行う事でゲーム作品としての寿命を下支えしていないと、
生き馬の目を抜く事に長けている企業なら、
すぐに撤退して新たな作品を開発する事に注力するでしょう。
個人的に思うブラウザゲームを楽しむコツは、
『与えられた条件でどれだけ楽しめるかを考える』にあると思います。
無課金の状態で進める以上、不利な条件なんてそこら中に存在します。
その中で出来うる限りベストの布陣を敷けるように知恵を絞る。
高難度で課金しないとクリアできないと囁かれているクエストを、
知恵を創意工夫で乗り越えた時の達成感は、近頃味わうことのないモノでした。
不利な状況を楽しむ。
我慢のプレイができるプレイヤーが少なくなってきたような印象を感じつつあるのです。
無課金の世界でレアリティのアイテムを手にする機会といえば、
そのガチャに挑戦できるアイテムを集める機会を作り、
当選率1%~3%の壁を突破して初めて手にする事ができるのです。
まぁどれだけのお金を積まないといけないのかと感じるわけですが、
そんな中、何か見た事のないエフェクトが走ったなぁと思った途端、
運良く1%に当選していたのか、レアアイテムを手にする機会に恵まれ、
暫くフリーズした後に「え?何これ?」と戸惑いにも似た思いを抱きました。
早速使ってみると、その能力の高さに脱帽するばかり。
「これは違反やわ…」と思いつつも、その1%のメリットを享受していたのです。
それまでなら単なる自慢だと思われるかもしれませんが、
そこにオチが待っていたのです。
「うわ、うわ、うわーっ!」という叫び声がテレビから飛んできました。
目を向けますと、パチスロの実践番組が流れライターさんが固まっていました。
「すげぇ!1/65536のフラグ引きやがったコイツ!」と大騒ぎです。
計算をしてみますと、1/65536=約0.0015%の確率で引けるモノだそうです。
確かに1%なんて、
そちらの世界では「甘デジですぐに当たりが引ける」レベルの話であり、
それ以下の数字を引くために大量に投資を重ねないといけないわけです。
たかが1%で浮かれてしまった逸般人が一気にみみっちく見えてしまい、
一気に熱が冷めてしまったのは言うまでもありません。