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ほんじつのむだぶん  作者: 摩耶


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7月3日号『刺客』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



冒頭から物騒なイメージを持つタイトルを持ってきました。


端的に申し上げれば「刺客にやられた」のです。


まぁ、このご時世に本当に刺客がいるとするならば


刃傷沙汰となって刀の錆にされる所ではありますが、


逸般人は掠り傷を負う事無くピンピンしております。


今回は刺客に足元を掬われたスチャラカ路線をお届けしようと思います。



梅雨曇りから一時的に抜け出したかと思いきや、


ここ数日の酷暑続きの日々。


7月の華々しいスタートは尾鷲市の38.4℃を皮切りにした猛暑からの開幕です。


「これだけ寒いんだから、夏には40℃ぐらいにはなるよ」


少し前までは、この台詞は洒落の一環として使われていましたが、


洒落が洒落でなくなると笑えなくなってしまいますね。


『適度の水分と塩分は忘れずに摂りましょう』という警告が毎日続くようですが、


我が家では麦茶の需要が一気に上昇しました。


水道水をお鍋に入れて火をかけて、


沸騰直前に麦茶のパックを入れて、数分間沸騰させます。


火を止めて10分弱でパックを取り出し、後は冷蔵庫で冷やして完成です。


別段難しい事は何もしておりません。


気を付けているのは、パックを入れたまま麦茶を冷蔵庫で保管すると、


数日保存すると、妙な渋みが生まれてしまい、


あまり美味しく感じられないので


パックを入れる時間を短めにすることぐらいでしょうか。


夜の熱中症対策にも重宝しているので、


今年も夏対策のレギュラーとして活躍の場が求められます。



これまでの話ですと、そんな物々しいタイトルが出るような展開にはなりません。


刺客が登場するのはその後の話です。


冷蔵庫を確認すると、残り1/3程度残った麦茶がありました。


「そろそろ次の麦茶を用意しないと・・・」と思い、


入る容量の多いコップに麦茶を注ぎ入れます。


本能は『暑さを凌ぎたいです!』と叫んでいる以上、


それに抗う必要もないと思ってか、口に含んだ時でした。


ぬるっ


冷えていなかったという『温い』という意味ではございません。


妙にヌルヌルしたモノが口内に入ってきたのです。


思わず吐き出そうとしたのですが、何処かで味わった感触で、


別に身体に異常をきたすような異物ではありません。


眉間に皺を寄せながら、麦茶の残っているコップに目を移したのです。


コップに残されていましたヌルヌルの正体は・・・『若布(ワカメ)』でした。


思い返してみると、その鍋が麦茶の前に活躍をしたのは先日、


殻付き浅蜊(あさり)と若布のお吸い物に使った鍋でした。


その時も一応は洗ったのですが、場所にムラがあったのか、


乾き切ったワカメが鍋にこびりついて取れずに放置されてしまい、


それが麦茶を作った際にその水分を吸収して戻されてアクリルポッドの中へ。


しかも麦茶の色と同化して目立つ事無く、


飲まれる瞬間まで雌伏の時を冷蔵庫の中で過ごしていたようです。


皆様、刺客に襲われないためには洗い物は丁寧に行いましょう(笑

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