2月12日号 『器の小さな男』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
そこに名前を連ねた男達は、その筋のトップランナーです。
その生き様・そのこだわり・その色気は同性であってもうっとりしてしまいます。
一部始終を放送した後、出てくるのが某コーヒーのラベル。
印象的な音楽と共にやってくる名キャッチコピー『違いのわかる男』。
コーヒーブレイクを楽しんだ映像と一緒にフェイドアウトします。
わからなかった方は動画投稿サイトで探してみてください。多分見つかると思います。
では何故そんな所から入ったのか?
大した意味はなく、「語呂が似てるなぁ…」と思い付いただけの話です。
本人にとっては些細な行動や言動であっても、
受け取り手側の心象が大きく変わる事が多いでしょう。
典型的な一例としては、細かい事に難癖をつけてくる人を見て、
「うわ、この人ちっちゃいわ…」と嫌われてしまう一因を買ってしまう事でしょうか。
これがドラマに出てくるようなできる系のイケメンなら、
『ドS上司に怒られちゃったー』と目をつぶるでしょうが、
中年のオッサンが言い出そうものなら、すぐにそっぽを向かれてしまいます。
そんな器の小ささをまじまじを感じ取ってしまったスチャラカ路線です。
日本人として生き続ける以上、1年に1度は必ず通り過ぎなければなりません。
40の扉が近づいてきた逸般人にとっては『健康診断』もあるのですが、
もう1つ通らなければならない関門が『確定申告』です。
「え?確定申告って年末に会社がやってくれるんじゃないの?」
それはごもっとも。煩わしい工程は会社に一任する事で気にせずに仕事に打ち込めるわけです。
では、定年退職されて年金で生活をされている方々の確定申告はと申しますと、
この時期から確定申告関連の封筒が届き、市役所に足を運んで確定申告の申請を行います。
ですが、役所の方の説明を受けても理解が難しかったり、
遠方にあって足が向きにくい場合は、郵送での申請も行えるようになっており、
その書類を揃えるのに駆り出されるわけです。
以前までは少々煩雑だったのを、何とかして手続きを続けていたのですが、
今年からは少しその趣も変わったようで、
反対運動もあったという曰くつきのマイナンバーの効果で申請も楽になりました。
関連する書類から数字を抜き出して、申請の準備を進めていると、
『郵送する場合は、マイナンバーカードのコピーを貼り付けてください(両面)』とあります。
まぁ、市役所関連の書類申請を郵送で行う場合、必ず通らなければならない道で、
これまで何度も父の運転免許証をコピーし続けてきました。
それがマイナンバーに変わっただけの話ですので大して変化はなかったのですが、
ふとここに目が止まったのです。
『(両面)』
確かに表面に顔写真をはじめとする個人情報、裏面には個人番号が記載されているので、
用意しなければならないのですが、
「紙1枚…もったいない…」と思わず飛び出した呟き。
運転免許証なら1枚の紙で済んでいたモノが2枚必要となったのです。
プリンタの用紙なんて、そこらじゅうに売っていますし、
100枚300円少々で手に入る単価としては、たった数円の世界であり、
普通なら気にも留めない金額ではありますが、
こんなタイミングの時だけは妙にその数円を惜しく感じてしまうのです。
『1円に笑うものは1円に泣く』とはよく言われる言葉ですが、
ここまで来ると、自らの器の小ささに人知れず苦笑いを浮かべてしまうのです。