2月11日号 『黒歴史』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
『我が生涯に一片の悔いなし!』
そんな辞世の言葉を遺して天に召されたキャラクターがいた事は有名です。
確かに生き切ったと思える彼の人生は、彼にとっては素晴らしいモノだったのでしょうし、
私達もこんな台詞を辞世の言葉にできるように人生を送りたいと
憧憬の視線を送ってしまうほどの力のある言葉になっています。
とはいえ「悔いのない人生を送りたい!」と強く願ったとしても、
人の一生は後悔だらけだと感じるのが逸般人の持論です。
選択の連続である人生ですから、選んだ選択にも選ばなかった選択肢にも、
「あの時、こうしておけばなぁ…」と振り返った時に思う事があるでしょう。
それを『後悔』として考えてみると、選択の数だけ後悔も転がっているのです。
今回は選択肢から自らが選んだ行動のはずなのに、
その行動を振り返ってみた時に「あっちゃぁ…これは恥ずかしいぞ…」と
顔を覆いたくなるような気持ちを反芻する過去を
見事な一言で表現している『黒歴史』のお話です。
スチャラカ路線でお送りしますので、肩の力はお抜きくださいね。
肩の力が抜けるのは当然でして、
逸般人の黒歴史を自ら暴いて「キャーッ!恥ずかしい…」と赤面をするわけではありません。
出会ったのはその場限りで、その後も再会の機会もなく、
名前すら知らない方ですから「まぁ、別にいいかなぁ…」と思えたのです。
客観的に見ても整頓されていない逸般人の自室は、まさにブラックボックスです。
必要な時に消息が知れないのに、
気にも留めていない時にポロっと出てくるのがデフォルトです(筆頭は糊・ホッチキス)。
そんなブラックボックスから、妙にボケている写真が1枚発掘されました。
サイズは普通の写真の1/5程度なので、恐らくチェキで撮られたのでしょう。
日付は2007年の逸般人の誕生日。
『Happy Birthday』の赤文字とハートマークが飛び交います。
写真の中心はお皿を手に取った27歳になりたての逸般人の姿。
見た感じは中年の逸般人と変化はないようですが、
白髪の少なさに関しては、当時の方が圧倒的に少なかったことでしょう。
周りにいる女性の衣装で、その時何処にいたのかが判明します。
逸般人を取り囲んでいるのは、俗に言うメイドさん。
思い起こせば、当時私がメイド喫茶に行った事がないのを知った友人が、
誕生日プレゼント替わりに、メイド喫茶に強制連行するという荒業を敢行した時の1枚です。
気恥しかった思いもありましたが、後にも先にもメイド喫茶に行ったのはその一度だけ。
今となれば、連れ出してくれた友人に感謝をしているのです。
「しかし…あれからもう10年も経ったのかぁ…」と
2007の数字を見て驚きを隠せないでいたのですが、視線は逸般人からメイドさんへと移ります。
人類は時間に応じて等しく年齢を重ねていく生き物で、
逸般人も若者から中年のオッサンへと変化を遂げたのですから、
仮に20代前半だと仮定しても、メイドさんも三十路を超えているわけで、
そうなりますと、結婚をされていたりお子さんがいらっしゃる方もいるでしょう。
となりますと、当時の写真を見られると気恥ずかしくなる方もいるかもしれません。
勿論、逸般人が暴露する事はありませんが、
不特定多数のお客さんとチェキを撮ったであろうメイドさんですから、
そういった黒歴史の元が、多くの方の手に渡っているのを考えてみると、
同じ立場に立って考えてみると、少々気の毒な思いを持ってしまうのです。