2月3日号 『そこに意義は感じない』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
使い慣れた言葉とそうではない言葉があります。
例えば、国際化の傾向の影響を強く受けたであろう横文字化。
その言葉が最近言われ始めた造語のようなモノならば、
「あぁ、そんな言葉ができたんだなぁ…」と考案・開発された方を素直に脱帽するのですが、
やれLegacyやら、Rrescheといった、
日本語ではもっと容易に表現できるモノも小難しく英語化されてしまうのは、
世の流れとは言え、納得はしかねるところも出てきます。
本日はそんな典型的なお話をご用意致しました。
スチャラカ路線だと思いながら読んでいただければと思います。
本日の主なテーマは『改名』です。
Web上でお付き合いのある方が、突然ハンドルネームを変更されました。
愛着のあったであろう名前を捨てるのですから、
余程の決断なんだろうと思っていると案の定。
ハンドルネームが会社の方にバレてしまったかもしれないという理由だそうでした。
高い匿名性が保持されているからこそ、凶暴性などが垣間見られるWebの世界で
本名とハンドルネームが一致するというのは大事ですから、
こういった改名は致し方ない部分もあると思います。
他にもブレイクスルーを目指して努力を積み重ねてきたものの、
その成果が評価として現れてこない芸人さんや俳優さんが、
有名な四柱推命や姓名判断の先生の門を叩き、
指摘に従ってコンビ名や芸名を変更される方もいらっしゃるようで、
その後の成功の有無は問わないにしろ、改名されて出てきたコンビ名を見て、
「この名前にするために、どれだけの札束を積んだんだろう…」と、
若干弄れた意見を持ってしまうのです。
ここまでは「意義のある」改名だと理解はできますが、
本日出くわしたのは「意義の感じない」改名となるわけです。
関西限定のひっそりとした行事の一つだった『恵方巻き』が全国区となり、
恵方に向かってかぶりついているご家庭も増えたのではないでしょうか?
何度も申し上げておりますように、逸般人も関西出身ですので、
ご多分に漏れず、本日の夕食は『恵方巻き』と決まっておりました。
じわじわせり上がってくる価格にため息をこぼしながら、福豆と併せて確保し、
「まだ時間あるなぁ…」と思ったのか、体を整えるためにふらっと散策に出ました。
とはいえ、あまりにも遠くに行ってしまわないようにと
近くにあった家電量販店をぐるぐる巡って歩数を稼ごうと店内へ。
「50型のプラズマテレビが5万切ってるって…」と、
二十万弱で42型の液晶テレビを手に入れた経験上、くらくらする思いを抱えながらも、
店内を一周していた逸般人にアクシデントが降りかかります。
「しもた…携帯置いてきてしもうた…」
そろそろ骨董品扱いになってしまい、誰からもかかってくることのないガラケーですが、
それでも「ある」と「ない」とでは心境も大きく変わってきます。
今回の場合は、頃合を知る事ができないのは大きな痛手であり、
うっかり長居してしまうと、日が沈んでしまいかねません。
「家電量販店なんだから時計は山ほどあるでしょ?」と時計コーナーに足を運んで、
様々な数字が様々な時を刻んでおり、
「これじゃぁ、どれが正確かわからないじゃないか」というアホっぷりを披露し、
次の思い浮かんだ妙案(珍案?)がパソコンコーナー。
ちゃんと設定されているだろうから、正確な時間はわかるだろうと思い、
商品を吟味してますよといった体で、
慣れないマウスパッドを操作して時間を把握しようとしました。
そこに妙な改名に目が行ったのです。
『ストレージ』
商品を紹介する際には、メモリ・モニター・CPU等等の性能が細かく書かれていますし、
錆び付いていたとしても、基本情報技術者の資格を所持している以上、
何が書かれているのかは理解できるのですが、それでも異質に映った言葉でした。
隣に書かれていたのが『1TB』という容量を表すモノでしたので、
記憶媒体の容量を指しているんだろうなぁとは思い至ったのですが、
もっとわかりやすい『HDD』という言葉があったはずなのです。
逸般人の頭の中では、
キーボードが『ストレージ』と打ち込むと、すぐに意味がヒットされるわけではなく、
変換で『ハードディスク』が出てきて、意味を理解できるという、
結構回りくどい工程を経て理解に落ち着くのです。
帰宅後、ストレージをWebで調べ、説明が長くなりそうなので掻い摘みますと、
「ストレージの一種がハードディスク」で片付いてしまい、ほぼ同義に見え、
それなら一層改名しない方がわかりやすくないかと考えるのです。
難しい言葉を羅列して、受け取り手側を煙に巻く必要は販売の場にはない以上、
そこまでして使い慣れない言葉を多用するのも考えモノだと感じてしまったのです。