22年12月23日号『清々しい敗北』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
何かと話題になるのがTwitter。
今回はつい先日CEOに就任した
イーロン・マスク氏。
就任直後に多数の従業員への
リストラを断行する辣腕ぶりに
これも計算尽くの行動の
一貫だろうと思った矢先、
唐突に辞任を発表されて
結局何がやりたかったんだろうと
常人の思惑の遥か上を行っている
行動に首を捻ります。
そこに加えられた機能が
ツイートアナリティクス。
どうやら呟かれた内容に対して
フォロワーの方々が何らかの
アクションを起こされた回数を
表示してくれる機能だそうです。
人気を推し量る上で
重要視したくなる指数になりますが、
フォローされている人数が
直結しないのがWebの世界の常。
有難い事に2000超のアカウントを持つ
逸般人ですが、表示されても
リンクの無駄文をクリックされるのは
片手で数えられる程度という底辺ぶり。
長年無駄を続けていますので
無視は既に慣れてはいますが、
物書きで一旗揚げようとされる方に
とりましてはこの数字は残酷です。
とはいえ、これは避けては通れない道で
それに耐え切って
絶えず傑作を書き続ける
強靭なメンタルが求められています。
閑話休題……
楽しみな映画を見る機会に恵まれ、
世界観を楽しんでいる最中に、
近くからひそひそ声が聞こえます。
「ここから主人公が飛び降りるけど
結局無事なんだよね。
偶然下にマットがあるなんて
ご都合主義の極みだよ……」と
この先のあらすじを説明される。
移動しようにも座席が予約制で
離れるわけにもいかず、
興を冷まされて憤懣の時間を過ごす。
加えて推しの俳優さんの酷評まで
ついてくればマナー違反ですが
「てめぇ、表出ろや!」と
大声を張り上げたくもなります。
声に出さずともそう思う節が
逸般人の中にも渦巻きます。
書籍化を果たされたライトノベルが
陳列されています。
今もトレンドは掴んでいないにしても
所謂異世界転生・転移ものに加え
ざまぁ系も堅調のようですが、
そこに立ちはだかるのが
セントラルクエスチョンの存在。
掻い摘んで説明しますと、
パーティーから追放された
主人公が逆襲するざまぁ系で
「主人公の復讐劇は成就するか?」
の問いに【YES】が透けて見え、
勝手に興が冷めてしまう。
心底エンタメを楽しめない
残念な人間に成り下がったと
肩を竦めるのです。
エンタメ作品に膝を打つ機会が
少なくなった中で
思わず「やられた!」と
膝を打ったのが、
ミッションインポッシブル。
先程の質問で問いますと
「イーサン・ハントは
極秘ミッションに成功するか?」
答えはYESですし、
何度も見た内容ですから
ここであぁなって、こうなってと
展開も既に知っているのに
固唾を呑み、見終わった直後に
はたと我に返って
「うわー……負けたわ……」と
ひっきりなしの緊迫感に兜を脱ぐも
そこに敗北感はなく清々しい。
近頃では感じられなくなった
感覚に笑みが浮かびます。




