22年12月15日号『猛省』
貴重なお時間を割いて、
無駄文に目を通してくださいまして、
誠にありがとうございます。
雑な操作が祟ったのか
小さな液晶画面に表示された
トルコ語の表記に手を焼いたり
操作ボタンが効かなくなったりと
僅か数か月でお釈迦になった
ICレコーダーに向けて
「どないなっとんのや……」と
ボヤキをこぼす父。
逸般人の存じ上げている語学の中に
トルコ語なんてありませんので、
表記されている言葉を検索で訳して
何処が悪いのかを調べてみますが、
そもそも上下を操作するボタンが
全く効かないという散々たる状況。
すでに説明書も箱も
プラスチックケースも処分しており、
レシートと保証書があったとて
無償で交換できるとは思えない。
7千円をドブに捨てました。
要因は歯止めの利かぬ老眼で
説明書が全く読めなくなり、
正しい操作が分からなくなった。
テレビのリモコンもザッピングと
音量の上下ボタンを押すばかり。
自分が出来る事は自分でやってきた、
こういった精密機械の類も
要領さえ掴んでしまえば
難なく使いこなせてきた。
そんな半生を駆けてきた父にとって
今の老いさらばえる自身に憤りを
抑え込もうする背中を見ます。
説明書いらずでも使える。
その条件に照らし合わせますと
ICレコーダーは難易度が高すぎた。
後々自分が受け継げる、そんな
逸般人の欲が裏目に出た失策に
お灸を据えられる心地になりまして、
改めて洗い直します。
ICレコーダーのダウングレードは
録音機能付きのCDラジカセ。
それも滞りなく操作するには
説明書が不可欠で、老眼持ちには
厳しい状況は避けられない。
そこから更に1段階下げるとなると
今となっては絶滅危惧種の
カセットテープレコーダー。
令和のご時世に昭和世代の機材が
あるのかなと探してみると
ICレコーダーに追いやられつつも
細々と販売されていた
残り1台を見つけます。
外部入力のマイクも付属品に
含まれているのを確認した上で
更に店員さんを呼び止めて
「これって録音できますよね?」と
念を入れ、もう一押しにと
パッケージを眺めて老眼の天敵、
説明書が入っていないのを確認して
購入に踏み切ります。
搭載されているボタンも再生・
停止・録画・早送り・巻戻しのみ。
録画ボタンを押せば再生ボタンも
一緒に押し込まれると
今となっては懐かしい造り。
これ以上のダウングレードは難しく、
あとは根気よく説明して
慣れていただくしかありませんが、
流石の父も見慣れた形状に
使い慣れているであろう操作方法で
これまでの録音機器よりは
使いこなせる手応えがある様子。
あるならあると言ってくれと
早とちりから生じた
やらかしに猛省しています。




