1月28日号 『あ~あ~あぁ~』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
声にならない声を文字で表現するとこうなるのではないでしょうか。
いくらポーカーフェイスを決め込んでいる風に見せようとしても、
心中は穏やかならず、続け様に色々な言葉が飛び出してしまうのを、
何とか押し止めようと口チャックに躍起になってしまう。
そこに大人と子供といった人生経験の差は、あっても紙一重の差しかないように思えます。
今日はそんな声にならない声を実体化したくなったスチャラカをお届けします。
めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみください。
唐突ですが、鍋焼きうどんは冬の醍醐味の1つだと思います。
火にかけられたアルミホイルの器から出るグツグツ音と立ち上る多量の湯気。
いくら煮込んだとしても、決して柔らかくなりすぎないコシの強いうどん。
コンロから下ろせば、熱々をすぐに食べられる手軽さ。
煮込みの最中に卵をひとつ落とせば、あっという間に月見うどんができるように、
比較的アレンジにも対応できる。
鍋料理に飽きても温かいモノが欲しい時に強い味方となってくれる
所謂、『ハズレの少ない』逸品です。
少し前までは、少々値が張ったというイメージがあるのですが、
最近では108円ショップやドラッグストアの日用品にも並び、手頃になってきました。
うどんを皮切りに、油揚げなどの具材と専用だし、一味唐辛子などが揃っていますから、
シンプルに1食分としての役割は果たせそうですが、
食べ盛りではないにしろ、それが夕食1食ぶんとなってしまいますと、
少々物足りない印象を持ってしまうのは、男性としての性。
ご飯を入れて雑炊的な楽しみ方もありますが、
鍋焼きうどんですから『替え玉』のほうが親和性が高いはず。
しかもうどん1玉なら、30円でもお釣りが来ますから
懐へのダメージも軽微といい事ずくめの選択肢を選ばない理由はありません。
グツグツ煮えているアルミホイルの器には、
先発隊として、付属のうどんが煮込まれています。
追加で買ったうどん玉は、付属のモノよりも柔らかく、
同じタイミングで煮込み始めると、
プツプツ切れてしまいますので、時間を置くのが得策です。
その1本1本がほぐれた頃合を見計らって、替え玉を投入します。
そこで「早く食べたい」という欲が少し手元を狂わせてしまいます。
丁寧に入れるべき所を、真上から落としてしまいました。
「しまった!」と思った時にはもう遅く、専用ダシが勢いよく溢れ出してしまう始末。
鍋焼きうどんの醍醐味の1つに、特有のダシの美味しさを楽しむ事がありますから、
量に限りのあるダシは少しでも無駄にはしたくはありません。
外見からは「やれやれ…仕方がないなぁ…」的な素振りで、
いつも使っている和風つゆに少々の水を継ぎ足します。
そうして出来上がった鍋焼きうどんも確かに美味しいのです。
ですが、内心はと申しますと、
「これじゃないんだよなぁ…美味しいんですけどぉ…」と、
地味にショックを引きずってしまうわけです。