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1月17日号 『趣』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



早速ですが、大辞泉先生のご登場いただきまして…


(おもむき)とは、


1.そのものが感じさせる風情・しみじみとした味わい


2.全体から感じられる様子、ありさま


3.言おうとしていること、主旨


4.聞き及んだ事情。様子


5.やり方、方法


と、多岐に解釈されている使い勝手のいい言葉と言っても過言ではないでしょう。


取り立てて何の印象の持たれることのないであろうこの無駄文でも、


その中に「趣」や、これから始まる熟語(例:趣向など)の1文字を放り込むだけで、


「おっ、それっぽい事書いてるんとちゃいますか?」と自己陶酔に陥りがちになります。


そんなトラップワードの上位に食い込むであろうこの「趣」ですが、


今回の無駄文は、意味合いとしては前半(1.2)を指しております。


内容としては薄っぺらい「スチャラカ」路線で仕上げていく予定ですので、


肩の力をお抜きになってお楽しみいただければと思います。



今年立てました抱負は『(タイ)を整える』でした。


何故そんな抱負になったのかは、今月3日のむだぶんをご覧いただければと思います。


とはいえ、いきなりハードワークから始めてしまうと、


オッサンボディと豆腐メンタルを併せ持っている逸般人が続けられるわけもなく、


従来通りの三日坊主でフェードアウトしてしまうのが関の山でして、


誤解を生む表現になるかもしれませんが、お年寄りの方のトレーニングのような


運動の強度の軽い簡単なモノからスタートさせて身体を慣らせる必要があります。


そうなりますと出来る事も限られてきますが、


よく健康寿命を延ばすといった類の番組で叫ばれているのが『有酸素運動』。


特に「1日20分程度のウォーキング」がその金看板として礼讃されています。


靴底を極力すり減らさないように、膝を意識して歩を進めながら坂を選んでいきます。


長崎市や尾道市には及ばないものの、


擂鉢(すりばち)状をした奈良盆地が控える奈良市内も坂の街でして、


結構な勾配の坂が連続して続きますので、


速歩で挑むと前脛骨筋(ぜんけいこつきん)周辺の疲労感が響いてか、


終盤に差し掛かると、スピードを維持できなくなる事もしばしば起こります。


そんなウォーキングの終盤に小ぢんまりとした神社にお参りに寄ります。


近頃は、正しい参拝の手順も様々な所で放送されているお陰で、


参拝方法が身に付いていた事もあってか、正式と言われている順序でお参りをします。


そうなりますと、通らなければならないのは手水舎(ちょうずや)で身を清める事。


無論この神社にも手水舎はあるのですが、ここでイメージしてみてください。


貴方の想像する手水舎とはどんなモノでしょうか?


柄杓(ひしゃく)があって、水盤には水がなみなみと湛えられてあるまでは変わりません。


では柄杓を持って、身を清めるために水を受け取る際、その水は何処から流れてきますか?


由緒正しいとされている神社の場合、


そこに龍や蛙・蓮の花といった立派な彫刻が備え付けられており、


その威厳が水の有り難みを強調しているでしょうし、


そうでなくても、太い竹を斜めにカットして


その切り口から水が流れる仕様が標準的にように思えるでしょう。


しかしその神社の手水舎に据え付けられているモノ、


それはご家庭に1本は必ずあるであろう普通の『蛇口』。


捻れば水が流れる何の変哲もない蛇口が1本備え付けてあるだけです。


古代の浪曼に思いを馳せられる地に、突如として登場した近代的な設備。


確かに、龍の像や蓮の花の内部には水道が通してあって、


そこからの水を使って身を清めているメカニズムは理解できます。


とはいえ、その種明かしを堂々とされてしまっては、


神社特有の趣の1つであろう霊験灼(れいげんあらた)かさを、


これ見よがしに打ち消してしまう有様。


確かに小ぢんまりとした神社で、運営が厳しそうではあるのですが、


周りには竹林をはじめとした国有林が残されており、


鹿威しっぽい竹細工程度なら何とでもなりそうな地域である以上、


これは何とかできるんじゃないの?と参拝の度に、少々残念な気持ちを抱えてしまうのです。

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