1月16日号 『良心の呵責』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
唐突ですが、大辞泉先生にご登場いただきます。
そのターゲットはタイトルにもあります『呵責』という言葉です。
意味を解析しますと、『厳しく咎めて叱ること・責め苛むこと』とあります。
今回の意味合いは前者ではなく、後者の方が近しいでしょうか。
この時期だからこそ、思い出してしまう呵責に我ながら苦笑いを浮かべてしまうわけです。
むだぶんの彩としては、暗い方面へと行き着いてしまいそうな内容ですが、
人間失格にも勝るとも劣らないような恥だらけの半生を送ってきましたので、
その一部として逸般人を反面教師にしていただければ、
こんな半生も決して悪くなかったんじゃなかろうかと、少しは思えるかもしれません。
大学入試センター試験が先週末に行われましたが、
世の受験生の皆様は今年は大変な思いをされた事だと思います。
相変わらず奈良市内は、
今年最強寒波と煽られたものの「ただただ冷たいだけの冬」が守られ、
屋根に少し白いモノが薄く積もっていた程度でしたが、
雪に慣れていない地域にも雪が積もり、試験の運営にも支障をきたしたとか…
特筆すべきは全国女子駅伝の中継の凄まじさ。
吹雪いて選手が確認できないの映像に唖然としたのは言うまでもありません。
ですが入試のシーズンはこれからが本番。
受験を控えられている方がこんな学の欠片もない「むだぶん」を
ご覧いただいているとは到底思えないのですが、体調管理にはご注意くださいね。
閑話休題…
一言で受験と言いましても、様々なスタイルがあります。
「この大学でないと学べない事があるから行きたい!」という意志の下、
大学の門を力強く潜り抜けるという立派な方もいらっしゃいます。
その一方で、
「日本は学歴社会だから、大学ぐらいは行っとかないとマズいんじゃね?」と
何の目標もなく大学を選んで受験されるという方も少なくはないと思います。
確かに大学で面白い学問を見つけたり、恩師に出会って人生が変わる事もありますが、
僅かな美談の影には、大量の醜聞が累々と転がっているわけです。
逸般人は後者の醜聞の部分を見事に踏襲してしまいました。
主だった目的も何もなく、様々な大学の様々な学部にの入試に挑みました。
そんな意志薄弱な人間が分不相応な大学を目指そうとしても、上手くいくワケはありません。
次々と送られてくる不合格通知、専願・併願(全後期含む)合わせて11通。
プロ野球の世界でも成し遂げる事の難しい11連敗を喫してしまい、
最後の最後で何とか引っかかって、大学生にはなれましたが、
そのしっぺ返しはあまりにも甚大だったのです。
センター試験を含む「大学入試」にかかってしまった費用は30万円を軽く超えていました。
ひと月はおろか、ふた月は生活できそうなお金を棒に振らせてしまったのです。
裕福な家庭ではありませんでしたので、
客観視してみても「テメェ、何考えとんねん!」と張り倒したくなるぐらいの親不孝を
何食わぬ顔でやってしまったわけで、
雪がちらついたり底冷えを肌で感じますと、この呵責が必ず訪れるのです。
この意志薄弱感と優柔不断感は、30代半ばのオッサンになっても変わっていないような気がします。
何と言いますか…ちゃんとせぇよ、自分…