1月10日号 『どちらのため?』
貴重なお時間を割いてまで、
このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。
一言で申し上げますと、少々滑稽な風景です。
ひょっとすると、皆様も同じ光景に出くわした事があるかもしれません。
ですが、そんな光景を取り上げなければならなくなってくるほど、
逸般人の無駄文が切羽詰っているという事実をご理解いただければと存じます。
とはいえ、読んでくださる皆様を配慮しまして、
基本的にはスチャラカ路線で進めていきますので、肩の力はお抜きくださいね。
よくペットを連れて散歩をされる方を見るようになりました。
逸般人も基本的には犬好きにカテゴライズされる部類に入りますので、
軽快なステップを踏む犬の有様を脇目に見ますと、
「頭をワシワシ撫でたいなぁ…」という衝動に打ち勝って素通りします。
特に大型犬と呼ばれる、
ラブラドール・シェパード・コリー・ゴールデンなどとすれ違おうものなら、
「嗚呼…モフモフしたい!ワシワシしたい!」感が更に増していきますが、
他所様の犬に対してそんな行動を取りますと、問答無用で不審者扱いになってしまいますから、
何とか心中で留めるようにと手綱を絞り続けています。
そんな性質を持った逸般人なのですが、近頃は少々寂しい心持ちになるのです。
外を歩くと散歩で連れて歩いている犬種が急に「小型化」しているのです。
大半は、豆柴・トイプードル・ミニチュアダックス、
若しくはその系統のミックスといった犬種を頻繁に見掛けるのです。
確かに連れている方を伺いますと、お年を召された方が多く、
力の強い大型犬では持て余してしまう以上、仕方がない事だというのは理解できますが、
様々な犬を見たいという希望が少しずつ狭まっているのに、複雑な気持ちになってしまうのです。
そんな散歩の様子を伺っておりますと、その奇妙な光景に出くわすわけです。
「ただただ冷たいだけの冬」と表現している奈良の冬、
しかも朝方ですので冷え込みが厳しいというのは言うまでもないのですが、
そんな時に、ペットを連れて散歩をされる方がいらっしゃいます。
まぁワンちゃんのための散歩ですよねぇと思っていましたが、
当の本人(犬?)は飼い主さんに抱き抱えられて丸くなっているのです。
ご近所さん同士との井戸端会議でも色とりどりの毛玉のままご主人を温めており、
これでは「犬の散歩」ではなく「普通の散歩withワンチャン」という図面になります。
外出する機会をワンちゃんに求めるのは分かります。
ですが、毛玉のままでは本来の「犬の散歩」の主旨からは少し外れてしまいます。
飼い主さんの健康のためか、はたまたワンちゃんの健康ためか。
毛玉を見かける度に、首を捻ってしまうのです。