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1月7日号 『絶妙』

貴重なお時間を割いてまで、


このような無駄文に目を通してくださいまして、本当にありがとうございます。



まずは言葉の意味合いに語弊が生じないように、


普段から頼りきっている大辞泉先生のご登場いただきましょう。


『絶妙』とは「この上なく巧みで優れていること・また、そのさま」とあります。


逸般人自身には、そんな絶妙な事は起こらないのですが、


逸般人の周りには、絶妙なバランスを幾度となく取り続けるモノがあったりするのです。


今日はそんなスチャラカ路線をお届けしましょう。


めくるめく「知らんがな!」の世界をお楽しみいただければと思います。



逸般人の取り巻く環境は、皆様と異なる事はないと思います。


何の変哲のないデスクトップに、サイズが一回り小さな液晶モニター。


長年使い続けた影響で、強く叩いてしまうとキーが飛び出してしまう「Enter」キーを抱えた、


かれこれ10年弱はパートナーになっているキーボードとマウス。


そこに光回線を繋いで、どうにか無駄文を綴り続ける環境を整えているのです。


スピーカーが見当たりませんが、周りに迷惑をかけないようにと、


何本目なのかの記憶も定かではないインカムヘッドセットを耳にかけています。


一応、マイクも備え付けられているので通話も可能なのですが、


昨今誰とも連絡を取らないようになってきてしまったので、


次はワイヤレスのヘッドセットだけでいいんじゃね?と思う事もしばしばですが…


そんな「ほんじつのむだぶん」の主役は、何を隠そうこのヘッドセットなのです。



長時間に亘るデスクワークにも似た体勢で無駄文を綴り続ける以上、


ずーっと同じ姿勢でモニターと向き合うのは酷な作業です。


今年の抱負に挙げました『体を整える』のお陰もありまして、


(おもむ)ろに立ち上がって、軽くストレッチをしてみたり、


気分を変えるために何杯目かのコーヒーを淹れに立ったりと、


少しずつ「動かしてみる」事に意識を置くようになりました。


そんな中、強制的に移動させられるシーンは皆様にも訪れると思います。


下世話なお話で恐縮ではありますが、尿意は然るべき所で処理されなければなりません。


しかも珈琲自体に利尿作用があるというのはご存知の通りですから、


トイレに立つ機会も少しずつ増えていくのも当然の事でしょう。


それでもキリのいい所まで進めておきたくなってしまうのは自明の理。


何とか凌ぎ合いを制して区切りまで走り切った所で、トイレに駆け込もうとします。


慌てているので、ヘッドセットもパッと外して適当にテーブルの上に乗せたまま。


何とか間に合わせる事ができたのか、ホッとしてトイレを済ませ、


「また珈琲淹れよっかな…」という思惑の下、自室へと引き返します。


椅子に腰を下ろして、さてヘッドセットは何処かとテーブルに目をやりますと、


見慣れた形のヘッドセットが見当たりません。


当の本人(?)はマイクの片方が上手い具合に引っかかってぶら下がっている有様。


これが1度だけというのなら、別段気に留める事もないのですが、


結構な割合でそんな体勢のヘッドセットに出くわしてしまうと、


意としてこの絶妙なバランスを取っているのかと、


勝手にヘッドセットの擬人化を勝手に想定してしまうのです。


とはいえ、足元に電気ストーブが鎮座しており、


黒いビニール製のヘッドセットを近付けすぎると溶けだしかねません。


実際に一箇所ヒビが走っており、その前兆は現れています。


長年付き合っていく以上、丁寧に扱わないといけないと自省しているのです。

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